●次に来るか "ポスト・オーケストラル"。
どうでしょうね?
付録CDにThirteen Sensesの新譜からの曲が収録されてるのにつられて、音楽雑誌 "MOJO" の2月号を買いました。
そこで目に留まった記事。
一昨年後半とか去年って、結構ネオ・フォークというか、新しい感覚のフォークが流行ったのは記憶に新しいと思うんだけど、それに続いて、今度は "Post-Orchestral" もしくは "Post-Classical" というような、ストリングス/ピアノ等のクラシカルな楽器の旋律とエレクトロニクスを巧く融合させて作られてる音楽の潮流が確かな形になってきてるというもの。
写真は Joanna Newsom が目立っていて、記事の冒頭も彼女が新譜で Van Dyke Parks にオーケストレーションをしてもらったことから Vashti Bunyan の新譜のプロデュースが Max Richter だったことに流れ、そして見開きページだけの短い記事なのだけど、中盤以降は Max Richter の話が結構占めているのです。
彼は自分の音楽を "Post-Classical" だと表現していました。
作曲の時はまず最初にスコアを書いてクラシック的に取り掛かり、そこにポスト・ロック的な領域とクロス・オーバーする電子音とか足していくんだそう。
そして、このジャンルに属するアーティストとして、The North Sea Radio Orchestra、Johann Johannssonや Sylvain Chauveau、Goldmund、Rob Ellis などの名前もあがっていました。
今でこそ、いつも楽しみに見せていただいている諸ブログさんのお陰で、この手の音楽を知り、好んで聴いてる自分ですが、多分、一般的にはリスナー人口ってまだそれほど多くはないですよね。
そこに雑誌でスポットが当てられていたのですごい嬉しかった!
ちなみに、この記事読んで初めて知ったのですが、Max Richter の "Songs From Before" の台詞みたいなのって、Robert Wyatt が村上春樹の作品の一節を朗読してるのですね。。。
CD買ってるくせに、マジでこの記事読むまで知りませんでした。。。
ちゃんとライナーに書いてあるのに。
ああ、CD買って iTunes にインポートして iPod に転送するだけで満足しちゃだめですね。
舐めるようにライナーも眺めないとなー
更に、ついでに・・・
Goldmund の曲がホンダのCMに使われてた(る?)のだそうで、見てみたら、なんだかココロに沁みました。
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"ポスト・オーケストラル" と括られた音楽がとても好きです。
上のホンダのCMもだけど、古いものを踏襲しながら、Move Forward している。
多分、そんな新旧の絶妙なバランス感覚に私は共感を覚えるのだと思います。
コメント
私も日々音楽の好みの幅がかわっているのだけど(気分的なもの)
クラシカルなもの、ピアノやストリングスに惹かれるな…。
これからもよろしくご教授お願いします!!
Posted by: taku* | 2007年01月28日 01:29
ついでに、クラッシックそのものもとても良いよ〜。
さすが、数百年単位で聞きつがれるだけある名曲揃いです!
上のだと、Max Richter 私とても好きなので、機会があったらぜひ聞いてみてください。
Posted by: eco. | 2007年01月28日 20:10
Max Richter大好きです!
Johann JohannssonやSylvain Chauveauと合わせて勝手に"ポスト・クラシカル御三家"と呼んでしまってます(笑)
クラッシックや現代音楽もいいですね〜。
いろんなアーティストのMyspaceのInfluencesなんか見ると結構そういった作曲家の名前が挙がっていて面白いですよ。
Posted by: miserere1582 | 2007年02月01日 01:11
御三家の中では、Max Richterを一番最初に聞いてるので、思い入れは一番強いかもしれません。
で、実は Johann Johannssonを持ってなかったり。。。まずい、ボロが(笑)。
クラッシックだと、私はベートーヴェンとロシアに走り勝ちなんですが、最近フランスの作曲家もいいなあ、と思い始めまてます。
このジャンル聞くなら、ペルトやクセナキスくらいはちゃんと聞いておかないといけないかなあって思うんですけど、中々手を出しにくくはありますよねぇ。
ライヒはちょっとだけ聞いてるんですが。。。
音楽の世界は広いです。
Posted by: eco. | 2007年02月01日 19:28
私はドビュッシーにラヴェル、メシアンなどフランスに偏ってしまいます。
ペルトの合唱曲はとても聴きやすいと思いますよ。
ピアノ曲が好きなのでGoldmundはドツボです。
ホンダのCMいいですねえ。
関係ないですが、Maybeshewill解散しちゃったんですね。
フルアルバム期待してたんだけどなあ・・・。
Posted by: miserere1582 | 2007年02月02日 19:32
さぁ、そろそろペルトに手を出す日が訪れそうです。
手始めにタブラ・ラサ買ってみようかなあ。
おすすめの盤ありましたら教えていただけると嬉しいです!
ホンダのCM、日本でも放映してもらいたいです。
BRAVIAといい、日本企業のCMは海外向けの方が気に入るものが多いです。なんでだ。。。
Posted by: eco. | 2007年02月03日 00:28
ペルトのアリーナなどはとっつき易いし美しいと思いますよ。
タブラ・ラサも収録曲「フラトレス」にてキース・ジャレットとギドン・クレーメルという二人の天才が競演しているのでぜひ聴いておきたいです。
ベストも出ていて1000円くらいで買えるのでそちらから聴くのも手ですね。
BRAVIAのCMも素晴らしかったですね〜。
Jonathan Glazerは最高です。
Posted by: miserere1582 | 2007年02月03日 17:19
なるほど〜。
ちょうどBill EvansのCDも欲しくてタワレコ行こうかなぁと思ってるところなので、近々ペルトのアルバム1枚買ってみます。
BRAVIA、新しい方も素敵ですが、カラーボールのVer.が音楽がJose Gonzalezってこともあって大のお気に入りです!
Posted by: eco. | 2007年02月03日 22:38
初めまして。 eco.さん
何世紀分もの八月からやって参りました。
ナイスな情報&解説ありがとうございます!
The North Sea Radio Orchestra、Johann Johannssonや Sylvain Chauveau、Goldmund、Rob Ellis 、Max Richter、Goldmundですね。
自分も聴いてみます。
最近、記事にあったような音楽(ピアノ、ストリングス、クラシック)をよく聴いてたので、非常に助かります。
ホンダのCMも映像+音楽ともに素晴らしいですね。
Posted by: N | 2007年02月04日 12:51
Nさん、わざわざこちらにまでありがとうございます!
あの後調べたら、ポスト・クラシカルという言葉は以前からあったみたいです。
ただ、ジョン・ケージやジョン・ゾーン辺りを指すことが多いみたいでした。
記事内で言及したアーティストは更に最近のコンテンポラリーなアーティストたち(あと、ともすればポスト・ロックと言われてる)ですが、広くクラッシックと他ジャンルとのクロスオーヴァーを表現している音楽は「ポスト・クラシカル」って呼んじゃって、というかむしろそう呼んじゃいたいっていう私の希望です。
私も、それこそ最初は『何世紀分もの八月』さんなどをガイドにポスト・クラシカルを聴き始めました。(Sylvain Chauveauなんかはまさに)
これからもどんどん開拓していきましょうー。
Posted by: eco. | 2007年02月04日 17:38