●若沖展@相国寺・承天閣美術館
遠征して参りました。
120年ぶりの釈迦三尊像と動植綵絵の一挙展示に立ちはだかるのは入場待ち100分の大行列でした。
しかし、ここで退くわけにはいきません。
だってこのために来たんだもの。ということで、並びましたよ!
チケット買ってから、チケットをもぎられるまでにマジで100分くらい並びましたよ。
美術館の中は第1展示室と第2展示室に分かれているんだけど、その間も並びましたよ。
ひたすら並んで、とてもストレスフルだったけど、その価値はある展示だった。
ほんとうに素晴らしかった。
若沖ってすごい。
改めてそう思った。
この人の描く線が好きです。
鶏の足でも羽でも葡萄の蔓でも。
とてもしなやかで優美。
釈迦三尊像と動植綵絵が素晴らしいのは言わずもがな、なのですが、水墨画の襖絵がまた秀逸でした。
個人的には「絵」としてよりも、デザイン・構図といった部分で感銘を受けたのかも。
これは言葉では説明できないなあ。
何も描かれていない部分と墨絵のバランス。空間の使い方。
否応なく見る者の視線を奪う配置の妙にただ、感嘆するばかり。
もちろん、色をほどこした作品でも構図の素晴らしさを感じるのだけど、空白の部分が多い襖絵ではその点が際立って感じられた。
秋海棠の襖絵見てたら、透け感のある生地でこんな柄を裾にほどこしたスカートあったら素敵かもーなんて考えちゃった。
図録も買いました。重いし場所とるから滅多に買わないんだけど、今回は東京まで持って帰る労もいとわず即買いです!
見終わったあと、相国寺内にある若冲のお墓にお礼も言いに行きました。
あー、わざわざ京都まで見に行ってほんと良かった。
眼福でした。
眼福の後は例によって食べまくって満腹になって帰ってきましたw