●散歩する惑星
[散歩する惑星]
監督/脚本:ロイ・アンダーソン
音楽:ベニー・アンダーソン
2000年/スウェーデン・フランス
シネセゾン渋谷で『散歩する惑星』を観る。
なんだか不思議な映画でした。
すべてのシーンがほぼワンシーン/ワンカットかつ定点カメラ。
行き詰まった人々の行き詰まったゆえのあがきが淡々と・・・
淡々となんだけどね、ワンシーン/ワンカット+定点であるがゆえのひきつけ方といいますか、場の中心以外のところ、例えば、場面が部屋の中だったらその窓の外、とかそういうところにもさりげなく何かが起きていたりしてもカメラはフォーカスしてくれないのでスクリーンの隅っこに自然と目が向く。
ワンカットに映る人物も通常ありえないほど大量(笑)だったりで嘗めるようにスクリーンを見回してしまうのだ。
主役(多分)のおじさんの、自分が望んでるのは穏やかな生活だけ、ってのが印象的。