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2003年11月06日

●恋は邪魔者

原題:Down with Love
監督:ペイトン・リード
製作:ブルース・コーエン、ダン・ジンクス
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、デヴィッド・ハイド・ピアース他
2003年/101分
http://www.foxjapan.com/movies/downwithlove/

水曜日ってこともあって女ばっかり。
時は1962年、"恋は邪魔者"というノンフィクションで一躍、売れっ子作家になったバーバラにTVで公然と批判された超プレイボーイの雑誌記者キャッチャーは、「恋は邪魔」と提唱するバーバラを自分に惚れさせ、暴露記事を書くために身を偽ってバーバラに近づくが・・・
という話の典型的王道ラブコメで、60年代ファッションも人気の現在においては果てしなく女性向。
これでもか、というほどの衣装替え、出てくるインテリアなんかもミッドセンチュリー。
60年代にはお約束(観てないけど時代設定はほぼ同じの"キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン"でも目立ってた)のパンナムスッチーも登場です。
映画の作りも、古いアメリカのドラマ("奥様は魔女"みたいな)を意識したのかな?というくらいのドタバタ&大袈裟っぷり。あと、私はそこまで引かなかったけどかなり卑猥なシーンもある。(直接的に描いているわけじゃなくって、台詞とか場面割りで間接的に描いている)
面白いんだけど、正直私には合わなかった。
あのドタバタがあまりにも大袈裟でなんか猿芝居っぽく見えるんだもん・・・
どうやらキザなユアン・マクレガーが好みでないらしい(苦笑)
やっぱなー、ユアンは"普通じゃない"あたりの情けない役が好きかも(笑)
こんなラブコメなのに終盤イキナリ、橋田ドラマ並のレニーの長台詞が出てきて驚いた!
よく覚えてないけど多分、ワンカット。
それまで普通にラブコメでドタバタだったのが、あの台詞で一気に"女って怖い・・・"って感想になってしまったんだけど・・・

大体、チョコレートがそんなに好きではない私には向かない映画なんだなー
なんとなく胸焼けしました・・・
個人的にはラブコメとしては"10日間で男を上手にフル方法"の方が面白い、と思った(話のアプローチは似てるし)。

でも、オープニングクレジットのデザインはとってもよかった!!
あの60年代チックなフォントやアニメ(サントリーのトリスみたいな)は最高。
あと大好きな"Fly Me To The Moon"が女性ボーカル版と男性ボーカル版と2パターン使われててそれも気に入ったー。ちなみに男性Vo.は思ったとおりのシナトラでしたわ。
エンディングではレニーとユアンのミュージカル風の歌が流れるんですが、歌は文句ナシで上手いです。2人とも。安心してミュージカル映画にキャスティングできる役者ですねえ。

途中で日本料理屋が出てくるんだよね。
座敷で純和風。箸や徳利まである本格的佇まいなんだけど、その徳利に日本語が・・・?
目を凝らすとどうも「酒は百薬の長」と・・・(笑)

11/5/2003@日比谷みゆき座