« Fuji Rock Festival '04 :: 1日目 | メイン | Julian Fane / "Special Forces" »

2004年07月31日

●Fuji Rock Festival '04 :: 2日目

今日の目玉はなんと言っても The Charlatans!

イ ン ト ロ
朝、恐る恐る起床。なんとか体調は回復したみたいでホっと一息。で、朝シャワー。 朝ごはんもちゃんと食べて、しっかり The Charlatans Tシャツ着込んでいざ 2 日目に出発。 会場は朝から雨模様。あー・・・去年の惨劇がフラッシュバック。
THE FIERY FURNACES @ RED MARQUEE [10:20-]
雨が結構降っていたのもあって、朝イチ @ マーキーの The Fiery Furnaces へ。 マーキーの前中ほどにはものすごい大きくかつ深い水溜り!大丈夫なのかな、コレ。

Fiery Furnaces はラジオでちょこっと聞いたことがあって、ピコピコしたインディーポップバンドってイメージ持ってました。
やはりインディーポップバンド然としたライブだったかなあ。あんまり喋ってなかったし。
こちらのバンドは 4 ピース。私は先に言ったように、ピコピコしてるイメージがあったんだけど、セットの最初の方は全然ピコってなくってそこはすごい拍子抜け。ギターとベースの人が二人ともキーボードも弾くから、曲によっては全くキーボードなしでガレージっぽい曲や二人ともキーボードでVo.の女の子がギター弾くとちょいニューウェブ風味という感じでした。
私の好みのタイプではなかったんだけど、とにかくドラムの人の動きが目に付いて仕方なくって、それを見るために割と前の方で見ちゃった。
だってさ、スツールにバネでも仕込んでるんじゃないかってくらいに座ったまま飛び上がるのよ、このドラマー。それこそコント並みに。

BREAK @ OASIS AREA
Fiery Furnaces の後、オアシス歩いてると、「22-20s のサイン会やりまーす」の呼び込みが。もちろん、ミーハーな私は見に行きました(笑)CD は持ってないんで、本当に単にやじ馬っただけ。へー、やっぱり若いわねえ、としみじみ。ちなみにこの時点で誰が Vo. だかすらわかってない私。おかしいなあ、T In The Park でもちょっと見てるんだけどね。


えっと、右から Vo.君、Dr.君、B君、ギャズ弟でしたっけ?


サイン会覗いた後、上空に束の間の太陽

その後、Rocket Science を覗き見るも、ちょっと好みとは違ったので、ああ、Vo.の人元気になってよかったね・・・との感想を残しマーキーを後にしました。


12時頃のオアシスエリアの様子。地面はところどころ水溜り。

ESKOBAR @ RED MARQUEE [12:40-]
無性に甘いものが食べたくなって、クレープを買ってから ESKOBAR スタンバイ。 木曜のインストアで聞いた Daniel の声はなんとも言えない透明感と涼しさを持っていたので、今日のフルバンドでのライブはとても楽しみー。 まず最初にやけにメタラーっぽいサポートの人が出てきて、さすがスウェーデン・・・と妙に納得。そいで、ESKOBAR の3人登場。お客の入りも思ってたよりはいたし、割と男の人多かったね。 1曲目、'On The Ground' からスタートって〜!!いきなり大好きな曲から始まっちゃって大興奮。 サポートその1(ギター)は、そのいかにもメタラーっぽい外見とは裏腹にとても綺麗なコーラス&キーボードもご担当。Fredelic のコーラスとさらにサポートその 2(ベース)も合わせてとても素敵なハモリを聞かせてくれました。 Daniel はことあるごとに手をあわせて律儀にお辞儀と Thank You の言葉。 間の MC もとても丁寧。Into Space は言うまでもなく、VAIO の CM ソングってことで、日本だと一番耳に馴染みがある曲だと思うんだけど、「ライブでやるのは久々かな」みたいな風に言ってましたね。ううーん、久々でも演奏してくれるそのサービス精神が素敵。 On A Train だったかな、Wannadies と一緒に回ってた時の話とかもしてました。 全部で10曲のセットは、1st、2nd、3rd とバランスよく網羅した上に、ESKOBAR の特徴である綺麗でメランコリックなメロディとサウンドを余すところなく聞かせてもらいました。 Daniel の声はまた繰り返しだけど本当に素敵だね。 ブレスにすら色気を感じてしまったわ(笑)!

だけど、Daniel、ジャケット脱ぐと、随分と・・・うーん、なんていうかー・・・恰幅よろしいですよね(苦笑)
まあ、Robert も想像よりも更にクマって感じだったか。Fredelic だけジャケットイメージのままの長身スマートオシャレさんだったな。Tシャツの絵柄は微妙でしたが。
最後、Someone New が終わったあとに MC で、「皆に言いたいことが2つあるんだ。まず、一つ目。今日は僕達のステージを見に来てくれて本当にありがとう。2つ目・・・」
で、こう来たから単独公演でももう決まってる!?て思ったのに
「イクゾーー!」
「はっ!?」←私のリアクション
「イーチ、ニー、サーン、ダァーーーーーッ!」
と、何故か皆で猪木をやりまして・・・。ははは。楽しかったよ。っていうか、Daniel からこれやられるとは予想だにしなかったよ。
このテンションのままラストの 'Move On' を力強くストレートに演奏しきって締め!
シングルコレクションまで持ってる身としましては(てか、ESKOBAR 全部持ってるかも・・・)Tumbling Down とか聞きたかったなー、と思ったりもしたけど初めての 生 ESKOBAR(フルバンド)最初から最後まで堪能させていただきました。

ESKOBAR set list 01. On the Ground 02. Bring the Action 03. Love Strikes 04. Cold Night 05. Into Space 06. On a Train 07. You Got Me 08. She's Not Here 09. Someone New 10. Move On
FRANZ FERDINAND @ GREEN STAGE [14:10-]
ちらっと 22-20s @ マーキーを覗いてから FF 見ようと思ってマーキーにいったらオアシスエリアからの入り口(マーキーの中ほどにあります)付近は人が溢れてすごいことになってて人気の高さが窺える 22-20s。アフターパーティーあるしってことであっさり諦めてグリーンへ移動。 もの凄い人が集まってます。これが初めての日本で、フジのグリーンステージに始まる前からここまで人集められるって中々なさそう。 いよいよ、Franz Ferdinand がフジのステージに! もー、登場時の歓声も凄っ。 シャツに棒タイってのハマってますねえ。 最初、遠目から見たら Alex ちょっと固い?とか思ったりもしたけど、1曲目 Cheating On You が終わって 40 Ft 前の MC では早速「キミタチサイコー!」と日本語披露。いや、君のそのエンターテイナーっぷりが最高だよ。 Tell Her Tonight では "Everybody dance!" 、Come On Home では「これはスコットランドの人たちに向けた歌なんだ」、Take Me Out は「ぜひ歌ってね」などなど、とにかく1曲ごとにこまめに MC をする Alex。Nick も色々喋ってくれてたねえ。 やっぱり私の印象としては・・・遠目から見たせいか(いや、でもノリノリで見てたんだけどね。歌いながら!)どうも演奏はちょっとねえ、というのが変わらず印象としてあるにはあるんだけど、それを補ってあまりあるバンド自身のノリとかエンターテイナーっぷりなわけです。もー、楽しければいいじゃん、細かいことなんてさ(笑)

グリーンは演奏始まってからも留まることなく人が増え続けて前の方はもう飽和状態。元々のステージの大きさの違いもあるけどこれってもしかすると T フェスん時よりもギューギューじゃない?
Shopping For Blood では助っ人ドラマー登場。この曲はどーも(自分的には脱力感を誘う)キーボードが好きだ。Nick がキーボードも弾いていた。
最新シングル 'Michael' の紹介 MC では 'Jacquline' に引き続き、"またこれも友達の名前なんだけど・・・" と言ったところ、どうも観客から 'Michael!' と歓声があがったらしく、"That's right!" と Alex とても嬉しそう。
この 'Michael' の間奏では、恒例のメンバー紹介。さすがに早口で捲くし立ててるもんだから何て言って紹介してるのか覚えられないのが残念なんだけど、クサイこと言ってそう(笑)ちなみに順番は Bob → Nick → Paul → Alex で Alex のことは Nick が紹介してました。多分、Bob のことはちゃんとRobert って言ってたような・・・?気のせいかもだけど。
最後、'Darts Of Pleasure' が終わった後は全員並んでお辞儀。
やっぱり、エンターテイナーだなあと強く思ったバンド。そりゃ、人気も出るって!
バンドが去った後にはグリーンのスクリーンには11月の再来日公演のお知らせが。

FRANZ FERDINAND set list
01.Cheating On You
02.40 Ft
03.Tell Her Tonight
04.Come On Home
05.Take Me Out
06.Auf Achse
07.Jacqueline
08.The Dark Of The Matinee
09.Shopping For Blood
10.Michael
11.This Fire(だったと・・・)
12.Darts Of Pleasure

BREAK @ OASIS AREA

OFS Cafe で The Stills のセッション。
Lola と・・・あと 2 曲くらいやったっけ?'Still In Love Song' となんか Dave が歌った曲があった記憶があるから 'Yesterday...' かなあ。すみません Lola 以外は違うかもしれません。
とりあえず、Tim が髪を切っていてびっくりしました。

BEN KWELLER @ RED MARQUEE [16:30-]
かなり遅めの昼ご飯を手に Ben Kweller が始まって 15分 くらい経ったRed Marqee へ。 Ben Kweller は今まで意識的に聴いたことなんてなくって、今日初めて聞きましたってくらいだったけど、これがまたすごい良かったです。 私は鍵盤好きなんで、やっぱ Key が入る曲が特にポップでツボでした。 手に持ってる昼ごはんがジャマでしょうがないくらい気に入った!お陰でもの凄いスピードで昼ごはんを食べる破目になりました(笑) 次に単独で来日してくれたら行っちゃいそうだなー。その前に CD 買えって感じかしら(笑)

BREAK @ OASIS AREA
またかコイツって思われそうだけど(苦笑)この後はまた OFS Cafe で Franz Ferdinand にミーハーしてきました。 セッションじゃなくってインタビュー。(SSTV の方では歌ったのかも?)

実はもう、どの話をどこのインタビューで聞いたのかが全部ごっちゃになってて思い出せないんだけど、とにかく Alex って本当に音楽好きなんだなーってのが一番の印象でした。頭の回転も早そう、この人。
質問も受け付けてて、誰かが 'Darts of Pleasure' のダンスのこと聞いたら、Paul がリクエストに答えて照れながらもあのダンス踊ってくれました(笑)
Paul は "Great choreographer" と他のメンバーが口を揃えて言ってました。
Bobって PV とライブではいつも表情固まってる印象があるんだけど、それ以外だといつもニコニコしてるよね。

JIMMY EAT WORLD @ WHITE STAGE [18:50-]
FF にミーハーした後はホワイトにダッシュ!(危険なのでやめましょう・・・) なんとか Jimmy Eat World の最後の 4、5 曲に滑り込み。 しかし、後で聞いたら 'Sweetness' は 1 曲目だったんだって・・・あう。 とってもありがちなタイプかもですが、'Bleed American' しか持ってないんですよね、私。まあ、私が聞けた中に 'Bleed American' と 'Middle' あったんですが、でもやっぱり 'Sweetness' 聞きたかったー! 聞いて判別できてる曲が上記の 2 曲だったせいも作用してると思うけど、かなりヘヴィ目な印象。といいますか、私の聞く中ではヘヴィな方面に分類されますね、どうしても。 確か、「新年にまた来るよ!」と言っていたので、その時に 'Sweetness' リベンジでいきます・・・
THE CHARLATANS @ RED MARQUEE [20:30-]
Jimmy 後は今度はマーキーに向かってダッシュ! 次は次は次はー、The Charlatans! この 2 日間の中では一番気合入ってますからね!マーキーは着いた時にはもう Yeah Yeah Yeahs が終わってしばらく経ってた様子だった。とにかく行けるだけ前に。右と左と迷ったんだけど、左側は例の水溜りがあったよなーってのを思い出したので Mark & Tony 側にスタンバイ。 ほら、単独だと埋まらないとかなんとか色々あるんだけど、初のフェス登場でトリともなれば、もう人の入りもスゴイです。更に、外人さんも多数見に来てたっぽくセットチェンジ中からマンチェスターの歌(自作??)を大声で歌いだしてて、これ、自分の隣でやられたらこうも言わなかったかもしれないけど、場の雰囲気としてはかなりいい感じに濃くて始まる前から今日はすごいいいライブになる予感が。。。 そして! ついに! The Charlatans が! SE にのって登場!! 最後に Tim が出てきて始まったのが・・・ 'Wierdo'!!!!!!!!!! ハイ、もうここでプッツーンです(笑)1曲目でテンションがマックスまで行きましたね、当然のように。といいますか、当然です。 これ1曲目かよっ、反則だよっと頭の隅で考える余裕も思えばなく、2曲目も 'The Only One I Know' だったり、'One To Another' も前半に出てきて、'You're So Pretty, We're So Pretty' もあって・・・(涙) って泣くヒマなんてもちろんなく、ひたすら体動かして歌ってた気がする、私。Tim の歌は相変わらず微妙な音程だったけど(笑)、客の盛り上がりがこの日はとにかく凄かったのに気をよくしたんだと思うけど、終始ご機嫌でニッコニコしてて投げキッス連発。それに結構喋ってたんだけど、何言ってるんだかは全然わかんなかった・・・あれ、英語か? 曲紹介で 'Two Face' とかって聞こえて「何それ」って思ってたら 'Toothache' だったし(笑)いや、初めてライブで聴きました、この曲。 感想としては、正直、バンド Ver. よりもケミカル Ver. の方がいいかなーって思うんだけどね。 と、古い曲ばっかり書いたけど(いや、古い曲のがどうしても嬉しくて印象に残っちゃうんだよね)、その合間にはバランス良く最近のアルバムの曲も入ってて、10年以上のキャリアの積み重ねの上の「今」の The Charlatans を見せた素晴らしいセットだったんじゃないかなあ。 いや、もう、本当に良かった。前で見たせいか、T フェスなんかよりも全然良かった。初めて Charlatans のライブを見た時(と言ってもたかが7年前くらいだけど)の感動を思い出した。いつも体力が・・・とかなんとか言ってる私ですが、この時ばかりは中央前方のモッシュゾーンに行きたくて行きたくてしょうがなかったよ。 最後は 'North Country Boy' → 'How High' → 'Sproston Green' という必殺の流れで、私も燃え尽きました(笑) Tim の歌だけはなんかあんまり変わらない気がするけど、バンドは間違いなく成熟してますよね。あのグルーヴは中々出せるもんじゃないと思います。The Music なんかにゃまだまだ負けないよ(笑)!

文句なく、この日一番楽しかったのが Charlatans でした!
ライブで見てこそだね!

THE CHARLATANS set list 01.Weirdo 02.The Only One I Know 03.Apples and Oranges 04.One To Another 05.Feel The Pressure 06.You're So Pretty, We're So Pretty 07.Watch You In Disbelief 08.Toothache 09.Try Again Today 10.Love Is The Key 11.Up At The Lake 12.North Country Boy 13.How High 14.Sproston Green

T In The Park とはセットの内容は大体同じだけど、並びが違います。T では The Only One I Know、You're So Pretty はなかったけど Tellin' Stories、Just When You're...あり。Toothache はフジ(あとベニカシムでもやってた)だけ。

THE CHEMICAL BROTHERS @ GREEN STAGE [21:30-]
水分補給をしながらグリーンのシートに帰還。 うーん、あんまり覚えてないな、ケミカル・・・ おぼろげに 'Music: Response' 'Setting Sun' 'Star Guitar' が記憶にあるような・・・大分変わってたよね、曲。 で、アンコール。 なんかぴょこぴょこ出てきたと思って「も、もしや・・・」と思ったらやっぱり "Hi! I'm Tim Burgess from The Charlatans!" と Tim の自己紹介!キターーーーーーーー!キタよ、Tim だよ!! ケミカルとハグしてたっけ?で始まる 'Life Is Sweet'! Tim の歌は苦笑いせざるを得ない程度には音程ハズれてたけど、Charlatans がフジに決まった時から期待してたゲスト参加だったから出てきた途端に大はしゃぎの私でございました。周りであそこまで騒いでた人はあんまりいなかった気がするな(苦笑) それにしても滅多にない貴重なものを見せていただきました・・・ そういや、Tim はカンペ見てたのだろうか・・・ってライブで歌ったことあるの?くらいな曲だし、10年くらい前の曲だし Tim が歌詞覚えてるはずがないから見てたんだろうなあ、カンペ(笑)

もう、今日はひたすら Tim Burgess バンザイ。本日の MVP 認定。
マーキーでシャツの間からちらっとのぞいた横腹は歳月を感じましたけど、今でも変わらずファンだし、これからもファンでいるだろうなって再確認。