●Sufjan Stevens / "Greetings From Michigan: The Great Lake State"
リリースからかなーり時間が経ってますが、Sufjan Stevens の3枚目を先日買いまして、これまたすごーーーく素敵だったので。
彼はアメリカのシンガーソングライター。
ギター、ベース、ピアノ、ドラムはもとより、オーボエ、イングリッシュホルン、フルートなどの金管類から鉄琴/木琴等々のパーカッションから、言うまでもなく歌、作詞作曲とこなすとんでもなくマルチな方。
アルバムにちりばめられたこれだけの楽器からなる音のうち、ゲストクレジットが付くのはほとんどがコーラス。あとはトランペットとトロンボーンだけって・・・もう、唖然。
ちなみにセルフプロデュース。ジャケットのデザインも自分でやってる。
このアルバムは、彼の故郷であるアメリカのミシガン州をモチーフにしてまとめあげられた音の絵葉書みたいな作品です。
曲名には必ず、ミシガンの地名が入っていて、曲を聞いてると勝手に想像が膨らんでいく。
そういう郷愁感を誘うとても温かみがあって、センチメンタルな歌声の中にどこかほろ苦さも感じ曲たちです。
色々な楽器で織り成す彼独特とも言えるサウンドは、基本的に非常にフォーキーでオーガニックなんだけど、時たまとても変則的なリズムを持つ曲があったり、ビブラフォンだけのとてもアンビエントな小曲があったりと一筋縄ではいかないのがまたすごい。
彼の最新のアルバムは4枚目の "Seven Swans" になります。こっちは3枚目に比べるとちょっとほろ苦さが強調された雰囲気ですがとても素晴らしいアルバムです(Elliott Smith 好きな人におすすめ)。
また、最近出た、UK の Misplaced Music というレーベルのチャリティ・コンピレーションCD "Misplaced Pets" にも1曲提供しています。
KEXP のサイトで、出演時のライブセッションを聞くこともできます。
(7/28/2004、10/13/2004)