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2005年03月10日

●Tunng / A Hawk and A Hacksaw / Reigns

This Is...Tunng: Mother's Daughter and Other Songs
Tunng - "Mother's Daughter & Other Songs" (Static Caravan)

これもラジオで聞いて、しかもオランダのラジオだったもんだからDJの曲紹介でアーティスト名がわからず、夜中の3時までネットを駆使して調べ上げた思い出の(ってつい週末の話だけど。。。)1枚。
エレクトロニックなところもあるんだけど、基本的にフォークです。フォークトロニカというのかも。
私がラジオで聞いた "Beutiful and Light" という曲は Marz っぽいです。
>> Tunng Official


A Hawk and a Hacksaw
A Hawk and A Hacksaw - "A Hawk and A Hacksaw"

Jeremy Barnes のプロジェクト A Hawk and A Hacksawの 2003年リリースのファースト。
どこに転がっていくかわからない、そんなわくわくさせてくれるような音楽。
本当に色々な音が使われてて、あげく酔っ払い(?)おっさんのダミ歌声(しかも割りと音はずしてる)とか咳払いとかまで入ってるとてもユーモラスな作品。
アコーディオンが大々的に使われてたり、ちょっと調子っぱずれな音が入ったり、ジプシー音楽的な香りもするすることがあったりするせいか、ちょっとノスタルジック。音の表情がとても豊かでサイレントのコメディ映画の音楽を思わせてくれるところも。
今月末に Leaf から2枚目のアルバムが出ます。

>> A Hawk and Hacksaw Official


We Lowered a Microphone Into the Ground
Reigns - "We Lowered a Microphone Into the Ground" (Jonson Family)

Tim Farthing、 Roo Farthingの兄弟インストユニット。
タイトルがまさにこのアルバムのコンセプトを表しています。
兄弟が地中にマイクを下ろし、そこで集めた音を再構成して作ったとされるのがこのアルバム。
最初の曲の冒頭にはスコップで地面を掘る音もちゃんと入っています。
そして、すべての曲には地上からの深さが記されていて、インナースリーブにはそれぞれの地点での状況、何が聞こえたかなどの解説も載っています。
まるで、昔の記憶を掘り起こすかのようにアルバムは進んでいき、最後、解説によれば機材が発火しこのフィールドレコーディングは終わっています。ここがちょうど地上から深さ1マイル。
幻想的でシネマティック。この兄弟を通して、10枚の古いスライドショーを見ているかのようです。

>> Reigns Official
(2006/11/14追記:ふぉぉぉぉ〜、いつのまにかセカンド "Styne Vallis" がリリースされてる〜。セカンドもトータルコンセプトアルバム。現在は湖となっている場所から発見された品々を通して、以前そこにあった水没した小さな町を題材にしてます。盤面(水没後の地図)からケース(水没前の在りし日の町の地図が描かれている)から今回も相当に作りこまれております。すごい。)