2003年11月07日

●スティール

原題:$TEAL
監督:ジェラール・ピレス
出演:スティーブン・ドーフ、ナターシャ・ヘンストリッジ、スティーブン・バーコフ他
オフィシャルサイト:http://www.steal.jp/
2002年/フランス/83分

今回、辛口で行きます!!
公開前の映画だし、見に行く人に水を差すのはイヤなので、手前勝手ではありますが、そういうのを意に介さない方だけ読んでね。

12/6公開です。試写で観ました。
映画館で予告は見てて、期待もせずに行ったんだけど、まあ、その通り。
中身を語る類の映画じゃあないんでしょうけど、それにしても全てが唐突で、そのまま最後までダーっとなだれ込んだ感じ。
予告やオフィシャルでX-Sportsを強調してるけど、それだってオープニングシーンのインラインスケートは凄かったと印象に残ってるけど、それ以外って何かあったっけ??全然覚えちゃいないし(苦笑)
あと、"TAXi"の監督だけあって、カーチェイスは迫力あった。ものすごく大きいトラック(トレーラー?)の片輪走行もすごかったけど・・・、ね。

いわゆる敵役もハンパな感じだし、あの女刑事とかいなくてもいいんじゃないかとか思うし・・・いや、目の保養にはなりますけどね、あのスタイルの良さはね。
チームの強盗団という点ではちょっと前の"ミニミニ大作戦"、あと妙にキャラの濃いマフィアとかマフィアと警察と双方から追われて・・・と四面楚歌的な状況からなんとなーくガイ・リッチー作品を思い出した。
もちろん、"Lock, Stock..."の方が断然面白いと私は思いますが・・・

つめこみすぎてまとまりなくなった感じかな?
期待して見に行ったわけでもないし、なんせ試写でタダだからそこまで落胆したわけじゃないんだけどね。

"アンダーワールド"のロング予告が流れてラッキー♪
ケイト・ベッキンセールのクール・ビューティーっぷりにクラクラでした(笑)

11/6/2003@よみうりホール(試写)

2003年11月06日

●恋は邪魔者

原題:Down with Love
監督:ペイトン・リード
製作:ブルース・コーエン、ダン・ジンクス
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、デヴィッド・ハイド・ピアース他
2003年/101分
http://www.foxjapan.com/movies/downwithlove/

水曜日ってこともあって女ばっかり。
時は1962年、"恋は邪魔者"というノンフィクションで一躍、売れっ子作家になったバーバラにTVで公然と批判された超プレイボーイの雑誌記者キャッチャーは、「恋は邪魔」と提唱するバーバラを自分に惚れさせ、暴露記事を書くために身を偽ってバーバラに近づくが・・・
という話の典型的王道ラブコメで、60年代ファッションも人気の現在においては果てしなく女性向。
これでもか、というほどの衣装替え、出てくるインテリアなんかもミッドセンチュリー。
60年代にはお約束(観てないけど時代設定はほぼ同じの"キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン"でも目立ってた)のパンナムスッチーも登場です。
映画の作りも、古いアメリカのドラマ("奥様は魔女"みたいな)を意識したのかな?というくらいのドタバタ&大袈裟っぷり。あと、私はそこまで引かなかったけどかなり卑猥なシーンもある。(直接的に描いているわけじゃなくって、台詞とか場面割りで間接的に描いている)
面白いんだけど、正直私には合わなかった。
あのドタバタがあまりにも大袈裟でなんか猿芝居っぽく見えるんだもん・・・
どうやらキザなユアン・マクレガーが好みでないらしい(苦笑)
やっぱなー、ユアンは"普通じゃない"あたりの情けない役が好きかも(笑)
こんなラブコメなのに終盤イキナリ、橋田ドラマ並のレニーの長台詞が出てきて驚いた!
よく覚えてないけど多分、ワンカット。
それまで普通にラブコメでドタバタだったのが、あの台詞で一気に"女って怖い・・・"って感想になってしまったんだけど・・・

大体、チョコレートがそんなに好きではない私には向かない映画なんだなー
なんとなく胸焼けしました・・・
個人的にはラブコメとしては"10日間で男を上手にフル方法"の方が面白い、と思った(話のアプローチは似てるし)。

でも、オープニングクレジットのデザインはとってもよかった!!
あの60年代チックなフォントやアニメ(サントリーのトリスみたいな)は最高。
あと大好きな"Fly Me To The Moon"が女性ボーカル版と男性ボーカル版と2パターン使われててそれも気に入ったー。ちなみに男性Vo.は思ったとおりのシナトラでしたわ。
エンディングではレニーとユアンのミュージカル風の歌が流れるんですが、歌は文句ナシで上手いです。2人とも。安心してミュージカル映画にキャスティングできる役者ですねえ。

途中で日本料理屋が出てくるんだよね。
座敷で純和風。箸や徳利まである本格的佇まいなんだけど、その徳利に日本語が・・・?
目を凝らすとどうも「酒は百薬の長」と・・・(笑)

11/5/2003@日比谷みゆき座

2003年06月24日

●ギャングスター・ナンバー1

原題:GANGSTER NUMBER 1
監督:ポール・マクギガン
製作:ノーマ・ヘイマン、ジョナサン・カヴェンディッシュ
脚本:ジョニー・ファーガソン
出演:ポール・ベタニー、マルコム・マクダウェル、デヴィッド・シューリス、サフロン・バロウズ他
オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/gangster/
2000年/イギリス/103分

1999年ロンドン。裏社会に君臨するギャングスターにひとつの報せが舞い込む。
それは、彼がかつて憧れるあまり憎み、陥れたかつてのボス、フレディが30年ぶりに出所した、という内容だった。
1968年、行き過ぎた憧れはいつしか狂気へと変貌し、一人の若きギャングスターを権力の座へと駆り立てて行った・・・
以下、ネタバレ含みます。

感想の書きにくい映画・・・
感覚的には解るんだけど、言葉にして書くことがむずかしいなあ。
なんとも虚しい話でした。面白くないわけじゃないよ。虐殺シーンはちょっと辛かったけど、ストーリーもよくできてたし、衣装や小物なんかにも凝っていてよくできた映画だったと思う。
憧れの他者に執着しすぎたばかりに自分を見失った人の悲しい末路を描いた話ですかね。
この執着が故にフレディに真剣に愛する女性が現れたときに、自分から離れた存在になっていった彼を許せず、彼を裏切り自分が彼になりかわる。
フレディを裏切り、彼を陥れたあとの30年間も結局、ギャングスターの脳裏にはいっつもフレディが絶対的な比較対象(コンプレックスかもしれん)として存在していて、彼のようになりたいそして彼を超えようと躍起になっていてんでしょう。
けれども、彼のようにはなれなかった。(この辺はエディがフレディを選んだことで端的に表されていたと思った)
そして、出所したフレディに再会した場面でフレディに金品を与えようとしたが、全て拒否され、ならばとフレディの憎悪を煽り自分を撃てと叫ぶがフレディはそれもせずに愛するカレンの元へと帰って行く・・・
つまり自分がこの30年間築いてきた権力/財力はフレディに拒否されることですべて崩れ去り、自分の存在すらフレディには何の意味も持たない、自分には何もない、と最後に気づかされてしまったのではないかな。
一方的な他者への依存のような歪んだ執着は、自らの存在意義すら危うくする危険なモノなのだと私は思った。
物語の最初から最後までギャングスターには名前がないのも、フレディを通してしか自分を持てず、最後にはそれすら否定されてしまった哀れさの象徴だったのかな・・・

うう、上記は四苦八苦の上の感想文です。まとまりのない文章だけど、これ以上書きようがなかった。共感しにくいところが原因かな。
ギャングスターを演じたポール・ベタニーとマルコム・マクダウェルのイッちゃってる演技は見ものです。特にポール・ベタニー。よく「俺の目を見ろ。」と脅しをかけるシーンが出てくるんだけど、目がホントにいっちゃってる感じがして怖い。あと、時々出てくる、目を見開き、口をカッと開けて吼えるシーン。かなーりいっちゃってます。 サイコ演技はまってます。
デヴィッド・シューリスもダブルのスーツを嫌味なく着こなしてるのはさすが。蛇足だけど、シューリスって確かハリポタの次作でルーピン先生役な気がするが、ちょっと想像不能。

エンディングを含む要所要所で[The Good Life]という曲(ジャズのスタンダードナンバーらしい)がかかるんだけど、これがまた皮肉めいた選曲でギャングスターの哀しさを演出してた。かなりイイ感じに仕上がっていて誰が歌ってんだ〜?と思ってクレジットに目を凝らしたらなんと!ニール・ハノン(ディヴァイン・コメディ)でした。

6/22/03@シネマライズ

2003年06月20日

●メラニーは行く!

原題:SWEET HOME ALABAMA
監督:アンディ・テナント
脚本:C.ジェイ・コックス
出演:リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス、パトリック・デンプシー他
2002年/アメリカ/109分

女性共感度=100%!男性不満度=100%?
が謳い文句のラブ・コメディ。
続きは若ネタバレあり。だけど、この映画は筋は最初から見えてる気もするけど。。。

「明日も地球はワタシの為にまわる。」ってコピーも付いているんだけど、そのコピーと自分は観てないんだけどリース・ウィザースプーンの出世作『キューティーブロンド』のイメージでかなりのはっちゃけ映画を想像したけど、そうじゃなかったこの映画。
確かに、主人公メラニーの自分本位な性格や、過去にしでかしたイタズラ等々、大分はじけたところもあったけど、この話って、メラニーの自分の故郷コンプレックスの克服、ひいては本当の自分探し、みたいなニュアンスの映画なんじゃないかなぁ、と個人的に感じた。
故郷のアラバマ(メラニーの出身地はかなりの田舎として描かれてる)時代を完全に封印して、大都会NYで売れっ子ファッション・デザイナーとして活躍する彼女が、そのNYで市長の息子から求婚を受けるけど、実は故郷には離婚に同意してくれない夫がいた!と。
私は、まぁ、東京生まれってことで完全にメラニーの気持ちしは同調できないんだけど、やっぱり地方出身の人でそのことにコンプレックス持ってて、過剰に都会に憧れる人っていると思う。(こう書くと反感買うのかしら・・・)メラニーはその典型かつ普通以上にそう思ってる人。彼女は故郷にいることはイコール過去に縛られ、夢も未来もない生活って思ってるフシがあって(過去の悪行の数々を町の人皆が知ってる、とか夫がアメフトを諦めたってのが原因?)、だから故郷から逃げ出して手に入れたNYでの自分に執着して、NYの恋人とやっぱり嫌いになれない夫との間で揺れ動いたのでしょう。
とまぁ、こんな感じなんですけど、動機付けが甘い。
特に彼女の最後の選択の動機がイマイチよくわからなかった。本当の自分はどこに在るか、を理解して自分に正直に最後の選択は行われたのはわかるんだけど、決定的なエピソードがなかった気がするし、あのタイミングで選ぶのは映画のクライマックスを盛り上げよう、というご都合主義なのかなあ。
だけど、あのタイミングかつ動機付けが薄いんじゃ共感どころか反感買う気が(苦笑)
メラニーの気持ちが最初と変わって、原題にあるSWEET HOME ALABAMAになった動機が薄いってのはちょっとねぇ。ストーリー的な中途半端感が拭えない映画ではあった。
でも、コメディ的なところは結構面白かった。あの南部vs北部な対立って今でも存在するのかな?

6/18/03@ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ

2003年06月12日

●マトリックス・リローデッド

原題:The Matrix: Reloaded
監督・脚本:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
製作:ジョエル・シルバー
出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ローレンス・フィッシュバーン 他
2003年/アメリカ/2時間18分

見ました。@ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ
後ろのほうの列だったけど、スクリーン真正面でナイスポジション。ポップコーンも買って万全の体勢で鑑賞開始。

日曜だかにTVでやってた前作を見逃してしまったからか(前作を全く見たことがないわけではないです)、理解力がかなーり追いつきませんでした。。。コンピューターの知識もはっきり言って乏しいから今作のキモとも言えるシーン(あんまり言うとネタバレになるので控えますがラスト近くのです)でのやりとりもおぼろげながらにしか飲み込めない体たらく・・・
もう1回は観ないとこの映画の内容が見えてこないかも。
なんていうか、MATRIXってちょっと聞こえが悪いけどヲタク要素てんこもりで、作品における話の流れを単純に追うだけじゃ「CGがすごかった!」とか「アクションが!」とか以上の感想を持ちたくても持てないですね。
ある程度台詞で説明がなされているとはいえ、コンピューターの知識や数学的知識がないと字幕見てもさっぱり。基本的な世界観(仮想現実やら何なら。結局、コンピューター知識が必須??)を理解してないと、作中にちりばめられているMATRIXを読み解く暗示的な手がかりも見えてこない気がするのです。
こうやって一つ一つの鍵を集めて解いていく、という感じのパズル的作業が必要になってくるところがどうにもこうにもヲタク的(笑)
実際、内容に関する議論が熱いですからね!
いかに邪推(といっても正解にあたる可能性も大いにありますが)が出来るか、がこの映画を最大限に楽しめるかどうかのポイントでは?
ま、そういうのがイヤでも単純に観てアクションやCGすごいから、さらりと観ることもそれなりに可能?

んで、さらりと観た(笑)感想。
ネオのMATRIX内での服の裾の翻り方が相変わらずイイ!
エージェント・スミスの「Mr. Anderson(みすたあー あんだーそん)」の言い方がツボ!
トリニティがドゥカッティを駆っての高速道路のシーンがカッコイイ!
100人のエージェント・スミスは笑うシーンではないらしいが個人的にはギャグにしかみえない。
ウォシャウスキー兄弟の好みなのかなんなのか、東洋人出演率高し。キーメイカーがいい味出してたなあ。ミスターミニットに本当にいそうだった。

等等。話に完全についていけてないので感想が浅いです。

そうそう。これだけの物量投資映画なのでエンド・クレジットは半端なく長くかつエンディング曲がリンキン・パーク等のラウド系でかなりうるさい(← 個人的に・・・)なので、席を立ちたくなるのはやまやまなのですが、エンド・クレジット後に次作、[Revolutions]の予告があるので辛抱するのが得策です。

2003年05月28日

●ベッカムに恋して

『ベッカムに恋して』(原題:Bend It Like Beckham)
監督・共同脚本:グリンダ・チャーダ
出演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース・マイヤーズ他
2002年/イギリス
オフィシャルサイト:http://www.albatros-film.com/movie/beckham/

『ベッカムに恋して』を新宿にて鑑賞。
いつかみようと思ってたら今週で終わりらしく焦って見にいった。

いや〜、見にいってよかった!すべて予定調和、っていうハッピーエンドではあったけど、笑いどころもいっぱいあったし、女の子が元気な映画は見てて楽しいしね!
タイトルだけ見ると誤解されそうだけど(実際、タイトルで敬遠した人結構いそう。勿体無い。)主人公の女の子達が家族に反対されつつもサッカーを諦めずに続けて、自分の夢を追い続けていくってストーリーで、主人公の憧れの選手がベッカムだ、と。
ストーリーもサッカーオンリーのスポ根でもなく、家族、友情、恋愛にマイノリティ(インド系のコが主人公なので)への差別なんかも絡んでいるので、ベッカム本人は最初と最後とポスターで出た程度。台詞のあった『シーズン・チケット』のシアラー大将よりも出番ナシかな。
サッカーチームの監督役でジョナサン・リース・マイヤーズが出てたけど、あまりに普通の青年役なので誰だかわかんなかったよ。妖しい役(笑)しか見たことなかったからな〜。
女子チームの主将役は元オール・セインツだってさー。っていうかオール・セインツって解散したの?この出てた人がウィリアム・オービットと共作した[Pure Shores]はとても好きで収録アルバムも持ってるのだ。

『5人の中でオトコがいないのはスポーティー・スパイスだけよっ』
この台詞はサッカーにばかり夢中になってる娘(主人公の親友)に対する母親の台詞(笑)
今日のツボ(笑)。
でも、ベッカムと結婚したポッシュは抜かして、ソロで一番売れたのは多分メラニーCなんだよね。

2003年05月24日

●散歩する惑星

[散歩する惑星]
監督/脚本:ロイ・アンダーソン
音楽:ベニー・アンダーソン
2000年/スウェーデン・フランス

シネセゾン渋谷で『散歩する惑星』を観る。
なんだか不思議な映画でした。
すべてのシーンがほぼワンシーン/ワンカットかつ定点カメラ。
行き詰まった人々の行き詰まったゆえのあがきが淡々と・・・
淡々となんだけどね、ワンシーン/ワンカット+定点であるがゆえのひきつけ方といいますか、場の中心以外のところ、例えば、場面が部屋の中だったらその窓の外、とかそういうところにもさりげなく何かが起きていたりしてもカメラはフォーカスしてくれないのでスクリーンの隅っこに自然と目が向く。
ワンカットに映る人物も通常ありえないほど大量(笑)だったりで嘗めるようにスクリーンを見回してしまうのだ。
主役(多分)のおじさんの、自分が望んでるのは穏やかな生活だけ、ってのが印象的。

2003年05月07日

●シカゴ

原題:Chicago
監督・振付:ロブ・マーシャル
脚本:ビル・コンドン
出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア
2002年/アメリカ/1時間53分

初のヴァージンシネマズ六本木ヒルズでの鑑賞。

ミュージカル苦手人間でも面白く見れました。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの迫力は圧巻!!歌も上手い!!
本当のミュージカルにも余裕で出演できるんじゃないでしょうか。
レニー・ゼルヴィガーも声量とあと声質の関係でキャサリン・ゼタ=ジョーンズの迫力にはちょっと負けたかもしれないけど、頼りなく夢見がちなんだけど、したたかっていう役柄にはピッタリでした。
と、この二人に比べるとリチャード・ギアは圧倒的に存在感が薄い(苦笑)
でも、タップダンスとかちゃんと披露してたし、決して歌が下手なわけではないんだけど、やっぱり女性二人に食われた印象。

 1  |  2  |  3  | All pages