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2007年08月18日

●インランド・エンパイア

原題:INLAND EMPIRE
監督/脚本:デヴィッド・リンチ
出演:ローラ・ダーン 、ジェレミー・アイアンズ 、ハリー・ディーン・スタントン 、ジャスティン・セロー 、カロリーナ・グルシュカ 他
オフィシャルサイト:http://www.inlandempire.jp/
2006年/アメリカ/ポーランド/フランス/180分

見に行ってしまいました。とりたててリンチ・フリークというわけでもないのに。

3時間のリンチ・ワールド。

すんません、私にはワケワカメでした。。。
なんか、ちょっとわかりそうな気がしないでもないけど、やっぱりわからない。
「難解」ってんじゃなくて、単純にわからない。

ストーリーがないわけではない、と思う。
てか、進行する物語(存在する世界)は多い。
それがやっぱり(というか当たり前だろうけど)全くパラレルで交わりなしというわけではない。
しかし、具体的なつながりがいまひとつ掴めない。
自分はどうしても、その複数の物語に基準となる核となる世界(いうなればその作品の中においての現実)を探そうとしてしまうんだけど、正直、この作品においてのそれも掴めない。。。
おまけに時間軸もなにがなんだか。
わからなすぎて、つまらないとかおもしろいとか、そういう感想を超越してた。
断片が浮かんでは消え、浮かんでは消えながらもループする「悪い夢」を観ているような作品だった。

この映画、サンシャイン以上にアップが多かったなあ。
ホラーとかスリラーの手法なのかね??
あと、最初ピントがずれてぼやけてる画から始まるのが多くて、結構疲れる(苦笑)
赤いカーテン、リンチだーって感じ。久々にリンチ作品見たから赤いカーテンに感無量(笑)

しかし、あのウサギ人間たちは、存在する複数の世界の中で飛び抜けてわからなかった!
どういうタイミングでウサギ人間出てきてたっけ?
ああああ、もう一度見に行くしか確かめる術はないのか!?(でも、きっと無理)

これ見てる間に地震の揺れを感じてちょっと怖かった。。。

2007年08月10日

●アヒルと鴨のコインロッカー

監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎(東京創元社刊)
脚本:中村義洋 、鈴木謙一
出演:濱田岳 、瑛太 、関めぐみ 、田村圭生 、松田龍平 、大塚寧々 他
オフィシャルサイト:http://www.ahiru-kamo.jp/
2006年/日本/110分

伊坂氏の同名小説の映画化。
映画を見た後に原作も読みました。
この手の、現在と過去が入れ子になっていたり、(あえて言えば)叙述トリックのミステリって映像化がむずかしいと思うんだけど、映画だけ見ても楽しめる良い作品に仕上がっていたと思った。
ほんとうまく物語を(一部)組み直してるよねー

各登場人物の描写(個々のエピソードみたいなの)に関しては原作本に比べると、やはり浅くなってしまっている感は確かにある。
特に琴美ちゃん。原作では過去における話し手は彼女なんだけど、映画ではそれがないからね。

あえてシーンが繰り返されるところ、なんかタルいといえばそうかもなんだけど、観客って椎名以上にで「飛び入り参加者」だったんだよね。
冒頭は突拍子もなく、いろいろな事柄が断片的に描かれていくので、中々全体像が見えてこない。
でも、中盤に繰り返すことで、また違った目で見ることで、ぐっと共感し、単なる垣間見ただけ以上の想いや共感が持てるのではないかな、なんて思いました。

冒頭に、椎名(濱田岳)がディランの「風に吹かれて」を歌いながら引越しのダンボールを片付けているシーンが出てきます。
そのシーンは物語のラスト近くに再度出てくるのですが、冒頭見た時は、単純に「おもしろおかしい図」だったのが「とても切ない泣けるシーン」に180度印象が改まりました。

見始めは、上にも書いたけどなんか掴みどころないし、妙な感覚があって戸惑って見てたんだけど、その「妙な感覚」は、この映画を見る上では欠かせない、製作者や俳優の意図に沿った正しい感じ方、だったのかなーって、見終わった後には思った。

ミステリでもあるのだけど、どちらかというと、主人公たちのひたむきさ、さびしさ、せつなさ、むなしさ、そういったものを描いた青春映画の度合いが強いかな。
元々原作本を出版した東京創元社のミステリ・フロンティアのカラーがミステリを纏った青春小説なのかしら?
小路幸也さんの『HEARTBEAT』も良かったし、このレーベルの他の作品もチェックしてみようかな。

久々にコレと『キサラギ』と邦画を映画館で見たけど、どっちも面白くて、邦画もいいじゃん!って思いましたよ〜。
ちなみに『キサラギ』は感想書きそびれたまま。
ミステリ系はネタバレ考えると書くの難しくてね。。。

2007年06月24日

●ゾディアック

原題:ZODIAC
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ルイス・フィリップス
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト
出演:ジェイク・ギレンホール 、マーク・ラファロ 、ロバート・ダウニー・Jr 、アンソニー・エドワーズ 、ブライアン・コックス 、イライアス・コティーズ 、クロエ・セヴィニー 他
オフィシャルサイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/
2006年/アメリカ/157分

なんとも感想の述べにくい。。。
地味、なんですよね、この映画。
もちろん、前半に集中してる殺害シーンなどは、小心なワタクシには、心臓がキリキリするような恐怖と緊張感があります。
特に昼日中ののどかなダム湖畔での殺人のシーンなんて、思わず目を閉じちゃったし。
しかし、全体的には淡々と・・・誰に感情移入するでもなく、一連の事件を時系列にグレイスミス(主人公であり原作本の著者)が知り得た範囲で追っている、そんな感じ。

この事件に深く関わり、その謎を追うことに囚われすぎるあまり身を崩していく関係者っていうのが主人公、同僚の記者、担当の刑事など描かれているけど、個人的にはエルロイの『ブラック・ダリア』に比べるとそこら辺を重視してる感も薄い。(注:映画は未見です。小説の『ブラック・ダリア』と比べての印象)
淡々と事実を映画として再構築して映し出している、よく言われてるように、ドキュメンタリーに近い感覚の映画です。
しかも、2時間37分と長い。
長いけど、後半はグレイスミスの謎解きでテンポが加速するので、思ったよりは全く退屈せずに見れました。
が、やっぱりこういう映画が好きな人向けの映画だと思います。
個人的には・・・うーん、DVDじゃあ、絶対に見てられないだろうし、1300円(前売り料金)くらいなら損したとも思わないので、自分としては満足。ただ、人にはあまりオススメしないか。

実際にそれを体験した人による著書を元にした、実際の事件を描いた映画です。
そして、これが未解決事件であることは広く知られています。
つまりどんでん返しみたいなものはありません。
多分、この辺が犯人ではなかろうか、という提示はあります。
そこに至るまでの過程については、事件のあらましを含め、2時間37分という上映時間を使い、丁寧に描かれていますから、こういったジャーナリスティックな作品を好む人には良いんじゃないでしょうか。
でも、謎な部分は謎なまま終わるけどねー。今後、この謎が解明されることはなさそうだし。
その辺が後味悪いといえば、そうかもしれないけど、未解決だからどうしようもない。けど、やっぱあそこまで肉薄しておいて謎のままって座り悪いなー。

冒頭の花火の空撮、新聞社内のセットなどの70年代的雰囲気、時間の経過を建設中の高層ビルが出来上がっていく様を早回しで表現したり、おっ、と思う演出有。
ジェイク・ギレンホール良かったんだけど、なんかこの人70年代って感じがしないんだ、こざっぱりしてて。(かわいいんだけどねー)映画内では確か10年超時間の流れがあるはずだけど、この人だけ見た目があまり変わらなかったし。
刑事役のマーク・ラファロはすごいよかったね!
ロバート・ダウニーJr.もどんどん酒とドラッグに溺れて落ちぶれていく様を好演しておりました。
超チョイ役でアダム・ゴールドバーグ(何気に好き)出てたり、脇役が豪華でした。

2007年06月23日

●ダイ・ハード4.0

原題:LIVE FREE OR DIE HARD
監督:レン・ワイズマン
製作総指揮:マイケル・フォトレル 、ウィリアム・ウィッシャー
脚本:マーク・ボンバック
出演:ブルース・ウィリス 、ジャスティン・ロング 、ティモシー・オリファント 、クリフ・カーティス 、マギー・Q 他
オフィシャルサイト:http://movies.foxjapan.com/diehard4/
2007年/アメリカ/129分

この映画に関しては、主人公は多分死なないだろうっていう暗黙の了解を持った上で見れるのが小心者のワタシにはいいのだ。
ジョン・マクレーンと言えば、奥さんと別れたとか娘さんとソリあってないとか超アナログとか、割と等身大ヒーロー的な描かれ方が魅力。
今回もまた途中ボヤきまくったり、なんかプチっと切れてたりと人間味あるキャラなのですが・・・
ですが、あまりに人間の域を超えてる頑丈ぶりに途中から思わず笑ってしまうのだw
ヘリをヤツが落としてしまうのはまだしも(あ、このシーンは痛快でよかったね!)、F-35戦闘機(来年実戦配備の最新型戦闘機)に肉弾戦で勝つってアンタ、本当に生身の人間か!?と。
あまりの不死身っぷりに、一部ターミネーター化と今回娘さんが出てくる話のせいか、ジャック・バウアー化が囁かれておりますが、自分は素直に面白かったです。

シリーズ重ねてるだけあって、アクションもえらい派手だ。
交通がマヒした道路で次々とクラッシュしていく車。あれ、一体どれくらいの規模の撮影をしたのだろう。

今作のパートナー、ジャスティン・ロングも今時のパソコンマニアな若者を好演してた。
お互い水と油のような定石な凸凹コンビですが、この映画にはあまり小難しくない、そういう王道がハマる気がする。

やっぱり1作目には敵わないって意見も多数らしいけど、比べようにも、正直もう「1」の内容覚えちゃいないぜ(苦笑)

あ、ラスボスよりも中ボスのマギー・Qがカッコよかったなー。

2007年05月28日

●スパイダーマン3

原題:SPIDER-MAN 3
監督:サム・ライミ
製作総指揮:スタン・リー
製作:アヴィ・アラッド
脚本:アルヴィン・サージェント
出演:トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ 、トファー・グレイス 、ブライス・ダラス・ハワード 他
オフィシャルサイト:http://www.sonypictures.jp/movies/spider-man3/
2007年/アメリカ/139分

もう一人の敵、それは「自分」。
こういうコピーがついてますけど、まさにそういう内容。
スパイダーマンは超能力を持つヒーローだけど、等身大の人間としての、いわゆる普通の苦悩を持ち合わせているところが人気の一要素なのかな。
トビー・マグワイアはその点において、ハマリ役だと思います。
ほんとにフツーっぽいもん。
正直、ノリノリでNYの街を闊歩しているシーンは笑わないようにするので必死でした。。。
あそこは笑うところじゃ・・・ない、きっと。

個人的にアメコミに思い入れはなかったり、色々な事情で(っていうか映画館のチケット売り場がパイレーツ目当てのお客さんでごった返して大混雑)頭10分ほど見逃すわ、席が最前列になってしまうわで、アクションシーンを見てるのが辛くて、自分の総評としてはまぁまぁ。
でも、つまらないとは思わなかったし、もうちょっといい位置で見れたら印象も変わった気がする。

今作のキーワードって「許し(赦し)」なのかな。
「一番難しいのは自分を許すこと」ってメイ伯母さんの台詞にありました。
つまり、自分のしたことを自分で受け止めるってことなんだろうね。
また、事実を事実として受け入れる。
そしてそこから一歩前へ踏み出す。

簡単そうに思えて、それはとても難しい。

ところで、ヒーローの恋人って大変ね(苦笑)

更に蛇足ですが、エンディングの Snow Patrol "Signal Fire" 良い曲ですなー
今まで聞きかじっただけで、映画館ではじめてまともに聞いたんだけど、早速 iTunes Store で買ってしまった。

2007年04月21日

●ラブソングができるまで

原題:Music and Lyrics
監督・脚本:マーク・ローレンス
製作総指揮:ナンシー・ジュヴォネン 、ハル・ギャバ 、ブルース・バーマン
出演:ヒュー・グラント 、ドリュー・バリモア 、ブラッド・ギャレット 、クリステン・ジョンストン 、キャンベル・スコット 、ヘイリー・ベネット他
オフィシャルサイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/musicandlyrics/
2007年/アメリカ/104分

まずオープニングからコレ↑流れますから(笑)そっからクスクス笑いが止まりません。
そして畳み掛けるように、『80年代スターデスマッチ』("Battle of The 80's Has Been")であがる、
ティファニー vs デビー・ギブソン!
アダム・アント vs ビリー・アイドル!!
他にもREOスピードワゴンやらフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドやら、とにかく随所にちりばめられた80'sネタが最高。(これで笑えてしまう自分、そうえいば、職場の向かいの25歳はなめねこ知らなかったことを考え合わせると、紛れもなく年取ったな、、、と痛感。)

ストーリーは王道ラブコメ。
典型であるにはあるけど、ハマリ役の役者と、監督/脚本なので、気軽に見れる楽しい映画としておすすめ〜。

80年代に全盛だったPop!というポップ・グループのボーカルで、今は全くぱっとしないアレックス(ヒュー)が、カリスマ歌姫コーラに曲を提供するチャンスを得るも、本人はあまりやる気なし。
ところが、ひょんなことで出会ったソフィー(ドリュー)の作詞の才能に惚れ込み、彼女の協力をへてラブソング作りに取り組むことに。。。
というのに、アレックスとソフィーのラブストーリーが絡む訳です。
まぁ、最初から結末は見えますね笑
でも、上に書いた80's関連ネタ、今の歌姫を思いっきりデフォルメしたような(インド、仏教かぶれ)コーラの "Buddha's Delight" ステージセット、他の小ネタもクスリと笑えるものが多くて楽しい。
エンディングのトリビア紹介も劇中エピソードのオチが披露されてて、最後まできっちり楽しませてくれる作品でした。

アレックスとソフィーが作るラブソング "Way Back Into Love" がメロディ、歌詞ともにシンプルでとても良い曲だな〜って思ったら、Fountains of Wayneのアダムが提供しているんですねー。
言われてみると、"Troubled Time" と雰囲気似てる。そんくらい心に響く曲でした。
Pop!の曲やコーラの曲もそれぞれ80年代、今風のエッセンスを凝縮していてよく作りこまれてるなって感心。音楽も見逃せない(聞き逃せない)映画でした。

ドリュー・バリモアってすごい美人ってわけじゃないんだけど、笑顔がホントにキュートで魅力的!!
いいなあ、ああいう笑顔は憧れます。

ちなみにこの映画は今日公開初日で、初回上映見てきました笑
初日初回、客入りは6割ってとこか?"東京タワー" は満員ぽかった。
久々にラブコメ見たけどホント面白かった。おすすめです!

2007年03月30日

●サンシャイン 2057

原題:SUNSHINE
監督:ダニー・ボイル
製作:アンドリュー・マクドナルド
脚本:アレックス・ガーランド
出演:キリアン・マーフィー、真田広之、ミッシェル・ヨー、クリス・エヴァンス他
オフィシャルサイト:http://movies.foxjapan.com/sunshine2057/
2007年/イギリス/108分

ジャパンプレミアに潜り込ませていただきました。
公開前なので、細かい感想書かないけど、一言で言えば、

「良くも悪くも、とてもダニー・ボイルな作品」

かな。
追い込まれる切迫感や、タガの外れかかった(もしくは外れた)人間の滲み出る狂気の捉え方はいつも巧いなって思うの。
基本はSF(後半はサイコスリラー)だけど、ちゃんとダニー・ボイルの味が出てる作品でした。
John Murphy × Underworld の音楽は文句なしでした。

以下はもうちょっとグダグダと感想(ネタバレはなし)。

続きを読む "サンシャイン 2057"

2007年01月08日

●007/カジノ・ロワイヤル

原題:CASINO ROYALE
監督:マーティン・キャンベル
製作:マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
原作:イアン・フレミング
脚本:ニール・パービス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
出演:ダニエル・クレイグ、マッツ・ミケルセン、エヴァ・グリーン、ジャンカルロ・ジャンニーニ他
オフィシャルサイト:http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/index.html
2006年/アメリカ、イギリス、ドイツ、チェコ/144分


新ボンドってどうなのよ?
って思ってたクチのひとりですが、杞憂でした。
個人的にはコネリー様の次に好きなボンドになりそうです。

今回、そこかしこで宣伝されている通り、ボンドがボンドたるまでの物語。
これまでに積み重ねられてきた、ジェームス・ボンドというキャラクター、そして新ボンドシリーズへの序章、という位置づけがハッキリと打ち出されているためか、いわゆるボンドシリーズのお決まりパターンから少々外れた構成になっていたりもします。

でも、それって決して欠点じゃない。

それにひっかかれるボンドファンのための作品になっていると思います。
正直、ポーカーはルールわからんし、最後の方のヴェニスあたりでは「ひっぱりすぎじゃあ・・・」なんて思ったりもしたけど、あのラストシーン!!!
ゾクゾクきましたね。最後の最後に。
あのラストのための流れだったと思えば良いです。
次作への繋ぎ方として、あれ以上のものはないと思いました。
エモノがライフルかつ三つ揃えだったので、一瞬、「ご、ごるごさーry・・・?」なんてかすめたりもしましたが、一瞬にして消し飛ぶくらいのエンディングでした。

Q(ミス・マネーペニーも)が出てこないのが残念なんですが、かわりに今回の作品はアクションに関してはとても「肉体派」に仕上がっています。
ソニー製品が出すぎで(特にVAIO・・・)目に付く他には、いつものような派手なハイテク小道具は携帯電話くらい(例によってソニエリ製)。
そして、単純にアクションメインというよりも、ボンドの007としての成熟という面にスポットがあたってるんですよね。
ドラマにも比重がおかれていて、とてもハードボイルド風。
ボンド映画としては新鮮なテンションだったな。
だからか、メインの敵役もアクの強いキャラではなく、最期もあっさりしたもんでした(苦笑)

次作も非常に期待です。楽しみ。
またぜひ映画館で見たい。

さて、以下、ネタ(バレはしてない)。

続きを読む "007/カジノ・ロワイヤル"

2003年11月07日

●スティール

原題:$TEAL
監督:ジェラール・ピレス
出演:スティーブン・ドーフ、ナターシャ・ヘンストリッジ、スティーブン・バーコフ他
オフィシャルサイト:http://www.steal.jp/
2002年/フランス/83分

今回、辛口で行きます!!
公開前の映画だし、見に行く人に水を差すのはイヤなので、手前勝手ではありますが、そういうのを意に介さない方だけ読んでね。

12/6公開です。試写で観ました。
映画館で予告は見てて、期待もせずに行ったんだけど、まあ、その通り。
中身を語る類の映画じゃあないんでしょうけど、それにしても全てが唐突で、そのまま最後までダーっとなだれ込んだ感じ。
予告やオフィシャルでX-Sportsを強調してるけど、それだってオープニングシーンのインラインスケートは凄かったと印象に残ってるけど、それ以外って何かあったっけ??全然覚えちゃいないし(苦笑)
あと、"TAXi"の監督だけあって、カーチェイスは迫力あった。ものすごく大きいトラック(トレーラー?)の片輪走行もすごかったけど・・・、ね。

いわゆる敵役もハンパな感じだし、あの女刑事とかいなくてもいいんじゃないかとか思うし・・・いや、目の保養にはなりますけどね、あのスタイルの良さはね。
チームの強盗団という点ではちょっと前の"ミニミニ大作戦"、あと妙にキャラの濃いマフィアとかマフィアと警察と双方から追われて・・・と四面楚歌的な状況からなんとなーくガイ・リッチー作品を思い出した。
もちろん、"Lock, Stock..."の方が断然面白いと私は思いますが・・・

つめこみすぎてまとまりなくなった感じかな?
期待して見に行ったわけでもないし、なんせ試写でタダだからそこまで落胆したわけじゃないんだけどね。

"アンダーワールド"のロング予告が流れてラッキー♪
ケイト・ベッキンセールのクール・ビューティーっぷりにクラクラでした(笑)

11/6/2003@よみうりホール(試写)

2003年11月06日

●恋は邪魔者

原題:Down with Love
監督:ペイトン・リード
製作:ブルース・コーエン、ダン・ジンクス
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、デヴィッド・ハイド・ピアース他
2003年/101分
http://www.foxjapan.com/movies/downwithlove/

水曜日ってこともあって女ばっかり。
時は1962年、"恋は邪魔者"というノンフィクションで一躍、売れっ子作家になったバーバラにTVで公然と批判された超プレイボーイの雑誌記者キャッチャーは、「恋は邪魔」と提唱するバーバラを自分に惚れさせ、暴露記事を書くために身を偽ってバーバラに近づくが・・・
という話の典型的王道ラブコメで、60年代ファッションも人気の現在においては果てしなく女性向。
これでもか、というほどの衣装替え、出てくるインテリアなんかもミッドセンチュリー。
60年代にはお約束(観てないけど時代設定はほぼ同じの"キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン"でも目立ってた)のパンナムスッチーも登場です。
映画の作りも、古いアメリカのドラマ("奥様は魔女"みたいな)を意識したのかな?というくらいのドタバタ&大袈裟っぷり。あと、私はそこまで引かなかったけどかなり卑猥なシーンもある。(直接的に描いているわけじゃなくって、台詞とか場面割りで間接的に描いている)
面白いんだけど、正直私には合わなかった。
あのドタバタがあまりにも大袈裟でなんか猿芝居っぽく見えるんだもん・・・
どうやらキザなユアン・マクレガーが好みでないらしい(苦笑)
やっぱなー、ユアンは"普通じゃない"あたりの情けない役が好きかも(笑)
こんなラブコメなのに終盤イキナリ、橋田ドラマ並のレニーの長台詞が出てきて驚いた!
よく覚えてないけど多分、ワンカット。
それまで普通にラブコメでドタバタだったのが、あの台詞で一気に"女って怖い・・・"って感想になってしまったんだけど・・・

大体、チョコレートがそんなに好きではない私には向かない映画なんだなー
なんとなく胸焼けしました・・・
個人的にはラブコメとしては"10日間で男を上手にフル方法"の方が面白い、と思った(話のアプローチは似てるし)。

でも、オープニングクレジットのデザインはとってもよかった!!
あの60年代チックなフォントやアニメ(サントリーのトリスみたいな)は最高。
あと大好きな"Fly Me To The Moon"が女性ボーカル版と男性ボーカル版と2パターン使われててそれも気に入ったー。ちなみに男性Vo.は思ったとおりのシナトラでしたわ。
エンディングではレニーとユアンのミュージカル風の歌が流れるんですが、歌は文句ナシで上手いです。2人とも。安心してミュージカル映画にキャスティングできる役者ですねえ。

途中で日本料理屋が出てくるんだよね。
座敷で純和風。箸や徳利まである本格的佇まいなんだけど、その徳利に日本語が・・・?
目を凝らすとどうも「酒は百薬の長」と・・・(笑)

11/5/2003@日比谷みゆき座

2003年06月24日

●ギャングスター・ナンバー1

原題:GANGSTER NUMBER 1
監督:ポール・マクギガン
製作:ノーマ・ヘイマン、ジョナサン・カヴェンディッシュ
脚本:ジョニー・ファーガソン
出演:ポール・ベタニー、マルコム・マクダウェル、デヴィッド・シューリス、サフロン・バロウズ他
オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/gangster/
2000年/イギリス/103分

1999年ロンドン。裏社会に君臨するギャングスターにひとつの報せが舞い込む。
それは、彼がかつて憧れるあまり憎み、陥れたかつてのボス、フレディが30年ぶりに出所した、という内容だった。
1968年、行き過ぎた憧れはいつしか狂気へと変貌し、一人の若きギャングスターを権力の座へと駆り立てて行った・・・
以下、ネタバレ含みます。

感想の書きにくい映画・・・
感覚的には解るんだけど、言葉にして書くことがむずかしいなあ。
なんとも虚しい話でした。面白くないわけじゃないよ。虐殺シーンはちょっと辛かったけど、ストーリーもよくできてたし、衣装や小物なんかにも凝っていてよくできた映画だったと思う。
憧れの他者に執着しすぎたばかりに自分を見失った人の悲しい末路を描いた話ですかね。
この執着が故にフレディに真剣に愛する女性が現れたときに、自分から離れた存在になっていった彼を許せず、彼を裏切り自分が彼になりかわる。
フレディを裏切り、彼を陥れたあとの30年間も結局、ギャングスターの脳裏にはいっつもフレディが絶対的な比較対象(コンプレックスかもしれん)として存在していて、彼のようになりたいそして彼を超えようと躍起になっていてんでしょう。
けれども、彼のようにはなれなかった。(この辺はエディがフレディを選んだことで端的に表されていたと思った)
そして、出所したフレディに再会した場面でフレディに金品を与えようとしたが、全て拒否され、ならばとフレディの憎悪を煽り自分を撃てと叫ぶがフレディはそれもせずに愛するカレンの元へと帰って行く・・・
つまり自分がこの30年間築いてきた権力/財力はフレディに拒否されることですべて崩れ去り、自分の存在すらフレディには何の意味も持たない、自分には何もない、と最後に気づかされてしまったのではないかな。
一方的な他者への依存のような歪んだ執着は、自らの存在意義すら危うくする危険なモノなのだと私は思った。
物語の最初から最後までギャングスターには名前がないのも、フレディを通してしか自分を持てず、最後にはそれすら否定されてしまった哀れさの象徴だったのかな・・・

うう、上記は四苦八苦の上の感想文です。まとまりのない文章だけど、これ以上書きようがなかった。共感しにくいところが原因かな。
ギャングスターを演じたポール・ベタニーとマルコム・マクダウェルのイッちゃってる演技は見ものです。特にポール・ベタニー。よく「俺の目を見ろ。」と脅しをかけるシーンが出てくるんだけど、目がホントにいっちゃってる感じがして怖い。あと、時々出てくる、目を見開き、口をカッと開けて吼えるシーン。かなーりいっちゃってます。 サイコ演技はまってます。
デヴィッド・シューリスもダブルのスーツを嫌味なく着こなしてるのはさすが。蛇足だけど、シューリスって確かハリポタの次作でルーピン先生役な気がするが、ちょっと想像不能。

エンディングを含む要所要所で[The Good Life]という曲(ジャズのスタンダードナンバーらしい)がかかるんだけど、これがまた皮肉めいた選曲でギャングスターの哀しさを演出してた。かなりイイ感じに仕上がっていて誰が歌ってんだ〜?と思ってクレジットに目を凝らしたらなんと!ニール・ハノン(ディヴァイン・コメディ)でした。

6/22/03@シネマライズ

2003年06月20日

●メラニーは行く!

原題:SWEET HOME ALABAMA
監督:アンディ・テナント
脚本:C.ジェイ・コックス
出演:リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス、パトリック・デンプシー他
2002年/アメリカ/109分

女性共感度=100%!男性不満度=100%?
が謳い文句のラブ・コメディ。
続きは若ネタバレあり。だけど、この映画は筋は最初から見えてる気もするけど。。。

「明日も地球はワタシの為にまわる。」ってコピーも付いているんだけど、そのコピーと自分は観てないんだけどリース・ウィザースプーンの出世作『キューティーブロンド』のイメージでかなりのはっちゃけ映画を想像したけど、そうじゃなかったこの映画。
確かに、主人公メラニーの自分本位な性格や、過去にしでかしたイタズラ等々、大分はじけたところもあったけど、この話って、メラニーの自分の故郷コンプレックスの克服、ひいては本当の自分探し、みたいなニュアンスの映画なんじゃないかなぁ、と個人的に感じた。
故郷のアラバマ(メラニーの出身地はかなりの田舎として描かれてる)時代を完全に封印して、大都会NYで売れっ子ファッション・デザイナーとして活躍する彼女が、そのNYで市長の息子から求婚を受けるけど、実は故郷には離婚に同意してくれない夫がいた!と。
私は、まぁ、東京生まれってことで完全にメラニーの気持ちしは同調できないんだけど、やっぱり地方出身の人でそのことにコンプレックス持ってて、過剰に都会に憧れる人っていると思う。(こう書くと反感買うのかしら・・・)メラニーはその典型かつ普通以上にそう思ってる人。彼女は故郷にいることはイコール過去に縛られ、夢も未来もない生活って思ってるフシがあって(過去の悪行の数々を町の人皆が知ってる、とか夫がアメフトを諦めたってのが原因?)、だから故郷から逃げ出して手に入れたNYでの自分に執着して、NYの恋人とやっぱり嫌いになれない夫との間で揺れ動いたのでしょう。
とまぁ、こんな感じなんですけど、動機付けが甘い。
特に彼女の最後の選択の動機がイマイチよくわからなかった。本当の自分はどこに在るか、を理解して自分に正直に最後の選択は行われたのはわかるんだけど、決定的なエピソードがなかった気がするし、あのタイミングで選ぶのは映画のクライマックスを盛り上げよう、というご都合主義なのかなあ。
だけど、あのタイミングかつ動機付けが薄いんじゃ共感どころか反感買う気が(苦笑)
メラニーの気持ちが最初と変わって、原題にあるSWEET HOME ALABAMAになった動機が薄いってのはちょっとねぇ。ストーリー的な中途半端感が拭えない映画ではあった。
でも、コメディ的なところは結構面白かった。あの南部vs北部な対立って今でも存在するのかな?

6/18/03@ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ

2003年06月12日

●マトリックス・リローデッド

原題:The Matrix: Reloaded
監督・脚本:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
製作:ジョエル・シルバー
出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ローレンス・フィッシュバーン 他
2003年/アメリカ/2時間18分

見ました。@ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ
後ろのほうの列だったけど、スクリーン真正面でナイスポジション。ポップコーンも買って万全の体勢で鑑賞開始。

日曜だかにTVでやってた前作を見逃してしまったからか(前作を全く見たことがないわけではないです)、理解力がかなーり追いつきませんでした。。。コンピューターの知識もはっきり言って乏しいから今作のキモとも言えるシーン(あんまり言うとネタバレになるので控えますがラスト近くのです)でのやりとりもおぼろげながらにしか飲み込めない体たらく・・・
もう1回は観ないとこの映画の内容が見えてこないかも。
なんていうか、MATRIXってちょっと聞こえが悪いけどヲタク要素てんこもりで、作品における話の流れを単純に追うだけじゃ「CGがすごかった!」とか「アクションが!」とか以上の感想を持ちたくても持てないですね。
ある程度台詞で説明がなされているとはいえ、コンピューターの知識や数学的知識がないと字幕見てもさっぱり。基本的な世界観(仮想現実やら何なら。結局、コンピューター知識が必須??)を理解してないと、作中にちりばめられているMATRIXを読み解く暗示的な手がかりも見えてこない気がするのです。
こうやって一つ一つの鍵を集めて解いていく、という感じのパズル的作業が必要になってくるところがどうにもこうにもヲタク的(笑)
実際、内容に関する議論が熱いですからね!
いかに邪推(といっても正解にあたる可能性も大いにありますが)が出来るか、がこの映画を最大限に楽しめるかどうかのポイントでは?
ま、そういうのがイヤでも単純に観てアクションやCGすごいから、さらりと観ることもそれなりに可能?

んで、さらりと観た(笑)感想。
ネオのMATRIX内での服の裾の翻り方が相変わらずイイ!
エージェント・スミスの「Mr. Anderson(みすたあー あんだーそん)」の言い方がツボ!
トリニティがドゥカッティを駆っての高速道路のシーンがカッコイイ!
100人のエージェント・スミスは笑うシーンではないらしいが個人的にはギャグにしかみえない。
ウォシャウスキー兄弟の好みなのかなんなのか、東洋人出演率高し。キーメイカーがいい味出してたなあ。ミスターミニットに本当にいそうだった。

等等。話に完全についていけてないので感想が浅いです。

そうそう。これだけの物量投資映画なのでエンド・クレジットは半端なく長くかつエンディング曲がリンキン・パーク等のラウド系でかなりうるさい(← 個人的に・・・)なので、席を立ちたくなるのはやまやまなのですが、エンド・クレジット後に次作、[Revolutions]の予告があるので辛抱するのが得策です。

2003年05月28日

●ベッカムに恋して

『ベッカムに恋して』(原題:Bend It Like Beckham)
監督・共同脚本:グリンダ・チャーダ
出演:パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース・マイヤーズ他
2002年/イギリス
オフィシャルサイト:http://www.albatros-film.com/movie/beckham/

『ベッカムに恋して』を新宿にて鑑賞。
いつかみようと思ってたら今週で終わりらしく焦って見にいった。

いや〜、見にいってよかった!すべて予定調和、っていうハッピーエンドではあったけど、笑いどころもいっぱいあったし、女の子が元気な映画は見てて楽しいしね!
タイトルだけ見ると誤解されそうだけど(実際、タイトルで敬遠した人結構いそう。勿体無い。)主人公の女の子達が家族に反対されつつもサッカーを諦めずに続けて、自分の夢を追い続けていくってストーリーで、主人公の憧れの選手がベッカムだ、と。
ストーリーもサッカーオンリーのスポ根でもなく、家族、友情、恋愛にマイノリティ(インド系のコが主人公なので)への差別なんかも絡んでいるので、ベッカム本人は最初と最後とポスターで出た程度。台詞のあった『シーズン・チケット』のシアラー大将よりも出番ナシかな。
サッカーチームの監督役でジョナサン・リース・マイヤーズが出てたけど、あまりに普通の青年役なので誰だかわかんなかったよ。妖しい役(笑)しか見たことなかったからな〜。
女子チームの主将役は元オール・セインツだってさー。っていうかオール・セインツって解散したの?この出てた人がウィリアム・オービットと共作した[Pure Shores]はとても好きで収録アルバムも持ってるのだ。

『5人の中でオトコがいないのはスポーティー・スパイスだけよっ』
この台詞はサッカーにばかり夢中になってる娘(主人公の親友)に対する母親の台詞(笑)
今日のツボ(笑)。
でも、ベッカムと結婚したポッシュは抜かして、ソロで一番売れたのは多分メラニーCなんだよね。

2003年05月24日

●散歩する惑星

[散歩する惑星]
監督/脚本:ロイ・アンダーソン
音楽:ベニー・アンダーソン
2000年/スウェーデン・フランス

シネセゾン渋谷で『散歩する惑星』を観る。
なんだか不思議な映画でした。
すべてのシーンがほぼワンシーン/ワンカットかつ定点カメラ。
行き詰まった人々の行き詰まったゆえのあがきが淡々と・・・
淡々となんだけどね、ワンシーン/ワンカット+定点であるがゆえのひきつけ方といいますか、場の中心以外のところ、例えば、場面が部屋の中だったらその窓の外、とかそういうところにもさりげなく何かが起きていたりしてもカメラはフォーカスしてくれないのでスクリーンの隅っこに自然と目が向く。
ワンカットに映る人物も通常ありえないほど大量(笑)だったりで嘗めるようにスクリーンを見回してしまうのだ。
主役(多分)のおじさんの、自分が望んでるのは穏やかな生活だけ、ってのが印象的。

2003年05月07日

●シカゴ

原題:Chicago
監督・振付:ロブ・マーシャル
脚本:ビル・コンドン
出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア
2002年/アメリカ/1時間53分

初のヴァージンシネマズ六本木ヒルズでの鑑賞。

ミュージカル苦手人間でも面白く見れました。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの迫力は圧巻!!歌も上手い!!
本当のミュージカルにも余裕で出演できるんじゃないでしょうか。
レニー・ゼルヴィガーも声量とあと声質の関係でキャサリン・ゼタ=ジョーンズの迫力にはちょっと負けたかもしれないけど、頼りなく夢見がちなんだけど、したたかっていう役柄にはピッタリでした。
と、この二人に比べるとリチャード・ギアは圧倒的に存在感が薄い(苦笑)
でも、タップダンスとかちゃんと披露してたし、決して歌が下手なわけではないんだけど、やっぱり女性二人に食われた印象。

2003年04月16日

●24アワー・パーティー・ピープル

原題:24 Hour Party People
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:フランク・コットレ・ボイス
出演:スティーブ・クーガン、アンディー・サーキス、シャーリー・ヘンダーソン他
2002年/イギリス/115分
オフィシャル・サイト:http://www.gaga.ne.jp/24hour/

シネセゾン・渋谷にて鑑賞。
UKモノを聞く人々にとっては待望の映画。

1980年代から伝説のクラブ「ハシエンダ」の閉鎖までのマンチェスター・ムーヴメントをシーンの立役者であるトニー・ウィルソン(原作は彼の自叙伝)を語り手に描いたドキュメンタリー映画。
私はこのマンチェスター・ムーヴメントをリアルタイムでは経験してないので、これで流れを勉強した感じです。
ストーリーに関しては、たかだか10年くらい前の話でもあり、登場人物の大半はまだ生きてる人なので多少の脚色はあれど、やはり普通にドキュメンタリーで淡々と進む印象。
これはやっぱり強引に言えば内輪ウケの映画。
色々とカメオ出演してるアーティストとかいるしね。
リアルタイム経験者かそれなりの予備知識がないときっと退屈(苦笑)
それにしても、役者さんが雰囲気だしてましたね〜結構似ててびっくり。
正直、Factoryに関して詳しいわけじゃないので、水曜日でよかったって感じかな。
でも、大きい音でJoy Divisionとかハピマンとか New Order聴けたのは嬉しかったなあ。

2003年02月25日

●ロード・オブ・ザ・リング - 二つの塔

原題:THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ 、フィリッパ・ボーエンズ、スティーヴン・シンクレア
音楽:ハワード・ショア
出演:イライジャ・ウッド、リヴ・タイラー、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン他
2002年/ニュージーランド、アメリカ/179分
オフィシャル・サイト:http://www.lotr.jp/

本日は有休。
熱がとりあえず朝起きたら下がってて気分も良くなってたので、映画を観にいった。
封切られたばっかりだし、土日に行くのは体力使いそうだったからちょうどいいや。
1部同様、めちゃ長い映画だけど、面白い。
特に2部は導入部がほぼゼロ(若干前作のリプレイみたいなのはあるけど)だからテンポよく進みますね〜。
原作とはちょっと話の流れ変わっててファラミアの性格がちょいと変わっておりましたが、映画は映画で良かったっす!
映画見ると改めて原作が凄いってこと思い知らされますわ。。。
中つ国っていう世界を完璧に作り上げてるものね。
映画見てまた原作を読み返そうと思った次第でございます。
映画のストーリーがこれだけテンポよく行ってるってことは、かなりカットした部分あったのかな?第1部のSpecial Extended DVD Editionに収録されてる第2部の劇場予告編(劇場でも流れてたヤツ)には出てるけど、映画で見たらなかったシーン(というか台詞)があった、気がする…最近、記憶力が退化してるので自信ないけど。
第2部のSpecial Extended DVD Editionにはカットされたシーンがまた追加されるだろうし、、今から楽しみ!

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