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2007年10月01日

●Boy Is Fiction :: Boy Is Fiction

bifcover.jpg

先々週にオーダー出し、先週末に届いて以来お気に入りの Boy Is Fiction のセルフタイトルデビューアルバム。

>> http://www.myspace.com/boyisfiction

リリースは UK の List Records というところ。
新しいレーベルで、レーベルとしてのデビュー作品でもあります。
アーティストについてはオーストラリアの人ってこと意外あまり知らない。。。リリース元も新興レーベルだしデータがあまりないのよね。

憂いを帯びつつも透明感のある綺麗なピアノやKeyの調べと、インダストリアルな響きのあるリバーヴのかかったギターやドラムマシーンのビート、サンプルが寄り添い、有機と無機が絶妙にブレンドされたいかにもワタクシ好みの作品。
ジャンルとしては IDM/Electronica なのかな?
テンポはとても穏やかで(後半の数曲はアグレッシブなものも有。これはこれでとてもクール)アンビエントな響きも多分に持ち合わせていますので、この辺りを広く好まれる方はぜひ Myspace で試聴してみてください!

とにかくこのピアノの旋律はピアノ好きの方、一聴の価値ありと思います。
物悲しげな余韻が湛えるメランコリーは今の季節にぴったり(笑/クサイ台詞だ)

2007年07月06日

●Port Blue

んと、私の Last.fm の直近6ヶ月もっとも再生回数の多かったアーティストが Port Blue だったと、2つ前のエントリーで書きました。
その中で、Myspace のページから DL リンクが消えてるって書いたんだけど(追記:リンクがなくなってたって書いたつもりが書いてなかった!?)、リンク先のページ自体はまだ残っていたので、もし興味のある方がいらっしゃったら、ぜひ下記のリンクから作品を DL してみてください!

>> Port Blue -The Airship (←一番よく聴く。最後の曲大好き。)
"The Airship" はコチラで購入可能。
【12/16追記】LINUS RECORDS さんにCD-Rが入荷したようです。

>> Port Blue - Arctic

>> Port Blue - Albatross EP(←CDにてリリース予定)

綺麗なピアノをメインに据え、ストリングスなども取り入れつつ、柔らかいビートサウンドもあわせたオーケストラルなサウンドが素敵な好作品です。
毎回、具体的なイメージを曲へと転換しながら作っているようで、上記の作品もタイトルをキーにしたイメージアルバムという作り。その通り、Port Blue の作品はどれも映像的な響きを持っていると思います。
ピアノ好きの方にはぜひ聴いていただきたい。
ピアノがメインなエレクトロニカや、アンビエント寄りの部屋のBGMになりそうなエレクトロニカがお好みの方にもぜひ。
MyspaceVirb.com で聞ける曲もとても素敵で次のリリースを心待ちにしているアーティストの一人です。

* DL されるファイルのフォーマットは .rar です。Lhaplus とかで解凍できます。

2007年02月12日

●Union Of Knives : "Violence & Birdsong"

ノドが痛い。。。
風邪か?風邪なのか??
ストレスからか、先週から発疹が出たり、踏んだり蹴ったり。
そのストレス発散も兼ねて行ったタワレコで買った1枚。

Violence & Birdsong
Violence & Birdsong
Union Of Knives

KID A的 Radiohead×Massive Attackっていう、いかにも的なコピーがついていた Union Of Knives のアルバムを買ったら、見事にドツボ。
グラスゴーベースのスリーピースのエレクトロ・ロック。
昨年8月リリースのこれがデビューアルバムです。

ダークでどこか退廃的な雰囲気が漂うところは、音的に似ているというほどではないものの、MUSEの方を髣髴とさせる気がします。
ブレス混じりのハイトーンな男性Vo.に時折効果的に挿入される女性Vo.が艶かしさを増幅させ、その女性Vo.も交えたシンセティックなハーモニーがまた印象的。
(実際にはメンバー3人のうち2人がフロントマンの役割だそう。もう一人はちょっとキー低め)

エレクトロかつキーが激しく飛ぶことはあまりないので、全体的には高すぎず低すぎずといった、言ってみれば淡々としたテンションですが、曲によってはかなりヘヴィーでドライヴ感のあるサウンドを聞かせてくれますし(Opposite Direction, Operated On)、メロもキャッチーかつ滑らか(Evil Has Never, Taste For Harmony, Lick Black Gold)。

新人においては、ビートや勢い重視のアーティストが多い最近のUKシーンの中では、個人的には貴重なタイプの新人さんで嬉しいです。

これは蛇足ですが、今、テート・モダンで展示しているアート作品に、その作品からインスパイアされる楽曲をミュージシャンに委嘱して作ってもらい、作品の場所にヘッドフォンを設置しその曲とともに作品を鑑賞する、という試み "Tate Tracks" が開催中です。
The Chemical Brothers、グレアム・コクソン、Klaxsonsなどのミュージシャンに混じって、Union Of Knivesも楽曲を提供し、今月1日からテート・モダンでの公開が始まったとのこと。

それにしても、こういう鳥が羽ばたいているイメージを使うアーティストは自分の好みなことが多いですね(笑)

Official:: http://www.unionofknives.com/
Myspace:: http://www.myspace.com/unionofknives

2006年11月19日

●Damien Rice : "9"

9
9
Damien Rice


じょびじょぶぅわぁぁぁぁ〜(涙が)

Amazon高いから店頭で買ったほうがいいと思う。
少なくともタ×▲コでは 1,943円だった。

"printed on eco-friendly paper"ってジャケ裏に書いてあるのがさりげなく嬉しかったりする私は、まぁ、バカなんだと思います。

タ×▲コは21日からWポイントだって。ガチャピン×タ×▲コのストラップが欲しい!
って伏字にする意味はあまりないな。。。
>> ガチャピン日記
タワーレコードでボクと握手!できるかは、知らない。。。

2006年11月18日

●The Blow : "Paper Television"

Paper Television
Paper Television
The Blow


Khaela Maricich嬢 と YACHT こと Jona Bechtolt(デヴェンドラのドラマーらしい)のディスコパンク風味エレポップデュオ。
チープでキッチュでヒネクレたエレポップ好きにはオススメー。

YACHT が作り出す徹底的にスカスカでチープなピコピコサウンド(褒めてる)と個人的には Dusty Springfield まで思い出してしまったくらいに基本的にはソウルフルな艶声の Khaelaさん(カエラじゃん)のヴォーカル。
このなんとなくミスマッチっぽくベストマッチな組み合わせがツボです。
(おまけに顔にペイントまでしているやりたい放題加減がまたステキです)

1曲目の "Pile of Gold" なんて明らかに The Knack の My Sharona のギターが・・・(笑)
アルバムの曲は、大体1曲3分くらいで全10曲トータルランタイム30分。
あっという間に終わる気がするけど、このくらいが飽きが来にくくちょうどイイ塩梅。
1枚の作品としてのバランスは最高だと。

ちなみにリリースレーベルは K (US) と Tomlab (EU)。
音聞くのが一番ですからね!少しでも興味もったなら、MySpaceへGO!!
eco.的にはかーなーりハマってますよ。

↓は雑誌の FADER のイベント(CMJ Music Marathon の一部だったかな?)時の映像。(曲は "True Affection")

(一部 RSS リーダー上では表示されません)

2006年11月14日

●Electric Penguins : "Goodbye From Electric Penguins"


Electric Penguins / "Goodbye From Electric Penguins" (Psychonavigation) (2006)

アイルランドはダブリンのトリオ Electric Penguins のデビュー盤。
レーベルは地元ダブリンの Psychonavigation
おもわず顔がほころぶ、エレクトロポップな曲たちがつまったとっても素敵な1枚。

どこか懐かしい気持ちにさせてくれるのは、彼らが使用している機材のほとんどが1970年代製造のムーグシンセやメロトロンなんかで占められているからかな?
加えてボコーダーがかかっているボーカルも懐かしさの源かも。
でも、単なるレトロポップじゃありませんよ。
70年代の音の土台に自分達の音楽センスを注いで見事に作り上げられてる。
さすがに凝ったところはあまりないけれど、エレクトリック/アコースティックギターやピアノなどもふんだんに使われているし、なによりこのメランコリックなメロディが秀逸。
特にアルバムのラスト "Too Far" の優しく包み込む叙情的なメロディは間違いなく心のやらかいところをくすぐってくれるんじゃないかな。

MySpace で前述の "Too Far" 含めアルバムから4曲聞くことができます。
"Transatlantic (Part 1)"、"Lonnie" もぜひ聞いてみてください!ホントに素敵なの。
MySpaceに転載されているレビューにもあるけど、Morr MusicやPostal Service好きな方に特に試してもらいたいです!

蛇足だけど、MySpaceのInfluencesの欄に "Phil Lynott" があってちょっとニヤリ。
さすがアイルランドの英雄だね。


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>> http://feeds.feedburner.jp/mezzrss
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2006年11月05日

●Howling Bells: "Howling Bells"

Howling Bells
Howling Bells / Howling Bells

オーストラリア出身の4ピースバンド。(現在の活動拠点はロンドン)
サウンドはもちろんですが、珍しく女性ボーカル/ギターの声に惚れました。
全体的にスロウで憂鬱な雰囲気のギターサウンドにのる、アンニュイなファルセットボイスはとても艶っぽい。
艶っぽいと言っても単に綺麗な声というのではなく、煙ったバーが似合いそうな妖しさそして確固たる存在感。
そのせいか、ゴシックという形容詞が冠されることもしばしば。
個人的にはブルージーとかフォーキーっていうのも感じたかな。
Mazzy Starなどがよく引き合いに出されます。
プロデューサーはKen Nelson(Coldplay等)、レーベルはBella Union
ちなみにシングルにもなったSetting SunはUlrich SchnaussがRemixをしたみたいで彼のMySpaceで試聴可能。

http://www.howlingbells.com/
http://www.myspace.com/howlingbells

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Amazon.co.jp アフィリエイトのインスタントストアっていうの作ってみました。
Howling Bellsも含めて8枚選んでみてます。
ジャンルがコンテンポラリージャズ/音響ジャズに偏りました(苦笑)が、時間あったらみてやってくださいまし。
>> I Think So 思う。的好盤礼賛@Amazon.co.jpインスタントストア

2006年10月25日

●Julian Fane : "OUR NEW QUARTERS"


Julian Fane - OUR NEW QUARTERS

いつの間にか Julian Fane の新譜が出てた・・・
そりゃあ、Special Forces から2年も経ってりゃ出るよね、新譜。
Planet Muって普段全然視界に入ってこないレーベルなのです。

これ密林で出てこないんですよね。JPでもUKでもUSでも。
(当初10月リリース予定で、この時 Bleep.com で MP3 が買えたのですが、それは Bleep.com のフライング販売だったようです。その後リリースが12月にずれ、現段階では2007年2月12日になってます)

新譜 "OUR NEW QUARTERS" から The Moon Is Gone は Myspace で試聴可能。
この曲はMewを彷彿とさせます。

今回、前作に比べ、ビートが強くなってたり、ギターやピアノなど個々の音が前面に出てきてる。
神経質でか細いヴォーカルは変わらずで引き続きスペーシーな音を聞かせてくれてますが、音に厚みが出た分、儚さよりもエモーショナルな部分が多いです。
オーケストラルな印象は薄れたかもしれないけど、代わりにダークでアグレッシヴなところが強調されて新たなJulian Faneワールド展開ってところかな。
ヴォーカルと音とのギャップが印象的。
やっぱり秋冬な1枚ですね。

そいえば、いつの間にか Home Video の新譜ってかファーストアルバムも出てたんですよ!!
これはちゃんとCDで買った。これもRadiohead的(苦笑)

2006年10月05日

●Brad Mehldau Trio / Knives Out (Radiohead cover)

dayisdone.jpg
Brad Mehldau Trio / Day Is Done (Nonesuch, 2005)

ジャズのアルバムをおすすめできるほどにジャズ聞いてないので、今回曲単位で。
しかもカバーですが(笑)

しかしです。

コンテンポラリージャズの世界ではとても有名なピアニスト Brad Mehldau がトリオでカバーした、Radiohead の "Knives Out" はぜひ、普段ジャズを聴かない人、Radiohead の曲が好きな人にも聞いてもらう機会があればな、と思った曲です。

オリジナルはトム・ヨークのヴォーカルもあり、どちらかというと物憂げな雰囲気なんですが、こちらのカバーで漲ってるのは緊張感。
ピアノ、ドラム、ベースの3者の音のせめぎ合いは、そのスピード感と相まってとてもスリリング。
ちょっとドラムンベースっぽいところがあるんだけど、電子音でのドラムンベースとは違った流れるような滑らかさが堪能できます。
ロックを聴く人へジャズの垣根を取り払ってくれるかのごとくの、オープニングトラックだと思いました。

 >> Brad Mehldau Trio / Day Is Done(試聴できます)

16日にUKで、所属レーベルであるノンサッチのサンプラーCDがリリースになるとのことで、そのサンプラーにこのカバー収録されます。
Amazon.co.jpで546円なので、興味あればぜひ。ほんとは次に一転ゆったりと優しげな "Alfie" に繋がるアルバム "Day Is Done" を聞いていただくのが良いとは思うけど)

ちなみに Brad Mehldau は Radiohead 好きらしく、この曲の他にもカバーしてます。
"Live In Tokyo" というソロライブアルバムの中に収録されている、"Paranoid Android" なんて演奏時間19分29秒にも及ぶのですが、最初から最後までそのピアノの音に圧倒されっぱなしで、20分あっと言う間!!
また、"Exit Music" もカバーしてます。

あ〜あ、9月16日の来日公演逃しちゃったなあ・・・(涙)

2006年07月25日

●V.A. / Exit Music : Songs With Radio Heads

<Exit Music: Songs for Radio Heads
V.A. / Exit Music: Songs for Radio Heads

古いネタで恐縮でごんす。
今年の4月にリリースになった、Radiohead のトリビュートアルバム。

今日立ち寄ったGAPで Just のやたらファンキーででもカッコイイカバーがかかってて、あれは一体ダレのじゃ?と思いググったらこのトリビュートに収録されている Mark Ronson with Alex Greenwald によるカバーと判明。
こんなん出てたのかー・・・知らなかった(苦笑)

iTMSJでも売っていて、ちょこちょこ試聴したら割と面白そうだったのでサクっと買ってみた(笑)
いや、こういう企画モノってのは好みが別れるんだろうけど、自分カバーとか大好きなのですよ。面白いし。

High & Dry なんてどこぞのホテルラウンジかバーかでかかってそうなムーディーチューンになっております笑
Don't leave me dry とか歌いながらしっとり潤っちゃって、もう「君の瞳に乾杯」みたいな。

ジャジーでパワフルなピアノが印象的な The Bad Plus の Karma Police(歌なしインスト)はイントロの雰囲気だけで私メロメロ。終盤のドラスティックな展開もグー。
これ好きだー。うあー、ジャズってセクシーで情熱的だわ!
Meshell NDegeocello が歌う The National Anthem なんてチョーカッチョイイ!!

>> アルバムフル試聴(除Street Spirit)

>> Exit Music Official Site(Tracklistから試聴可)
>> Exit Music (Songs With Radio Heads) @ iTMSJ (iTunesが起動します)

見渡すとインストになってない曲では女性が歌ってる方が多いね。ちょっと面白い傾向。
そして女性が歌う方がハマってる印象。今度私もカラオケで挑戦してみよう笑

The Darkness がカバーしてた Street Spirit は今回、Telefon Tel Aviv feat. Lindsay Anderson でした。L'altraの人ですよね?
やる人によって同じ曲でもこうも雰囲気変わるのか(笑)
やっぱりカバーって面白い。
(でも面白さではやっぱり The Darkness の Steet Spirit に勝るモノはない気がする・・・笑 あのハイテンションぶりがなんとも)

>> The Darkness Street Spirit @ YouTube

あ、個人的に好きな Radiohead をカバーした曲では、Damien Riceの "Creep" とかもあります。

>> Damien Rice - blower's daughter & creep live in SG @ YouTube

さて、恒例の・・・
Damien Rice 来日祈願!!!!!!!!
(でも、ま、多分、来ることは・・・ないだろうな・・・。)

2005年04月21日

●PORN SWORD TOBACCO / "Porn Sword Tobacco"

Porn Sword Tobacco
PORN SWORD TOBACCO / "Porn Sword Tobacco" (CCO)

ほぼ1年前に出た Porn Sword Tobacco こと Henrik Jonsson のデビューリリース。
色々な成り行きから先月購入したばかりなのですが、最近のヘヴィロの1枚。
アンビエントの何たるかを語れるほど、アンビエントというジャンルにカテゴライズされる作品を聞いてませんが、私にとってのアンビエントを代表している1枚です。

思い浮かぶのは壊れたラジオ?永遠に広がる無人の砂漠?霧に閉ざされた湖?それともこの作品が録音されたらしい深遠なるスウェーデンの森でしょうか。
出力レベルは曲によって違えど、アルバム通して絶え間なく鳴っているホワイトノイズ、その上に置かれたピアノ、ギター、電子音。
特にアルバム前半においてはこれらのいわゆるオーガニックな楽器はフレーズを奏でることはなく、鳴っている、といった様相です。
そのせいか、悪い意味ではなく、とことん人間臭さ(別の言葉で言えば感情でしょうか)を感じることなく、ただこれらの音世界の儚さと美しさに溺れるばかりでした。
3曲目の "Evans Sun Down Corp." ではノイズとともに虫の音が下地になっており、そこに加わるのが晩鐘のように打ち鳴らされるピアノ。
昼と夜の狭間にある一瞬のノスタルジア?
割合にすればノイズやグリッチみたいな不安定な音が多いのに、何故かすーっと身体に馴染んでいってしまう気がします。
その証拠となるか、この作品は10曲入りですがアルバムというよりもEPの扱いらしく、30分にも満たない短いものなんですが、夜寝る時にかけてもラストまで聞けたことありません。いつも多分、4曲目か5曲目くらいで眠ってしまってる気がします(笑)

文句つけるとすると最後の曲でアンビエントな部分が控え目になってることかなあ。この曲はあくまで前半の曲に比べてですが、ちょっと世俗的な気がする。

先日 CCO のサイト見たら今年も PST のリリースが年後半にあるらしく、今からとても楽しみに待っている私です。

2005年03月10日

●Tunng / A Hawk and A Hacksaw / Reigns

This Is...Tunng: Mother's Daughter and Other Songs
Tunng - "Mother's Daughter & Other Songs" (Static Caravan)

これもラジオで聞いて、しかもオランダのラジオだったもんだからDJの曲紹介でアーティスト名がわからず、夜中の3時までネットを駆使して調べ上げた思い出の(ってつい週末の話だけど。。。)1枚。
エレクトロニックなところもあるんだけど、基本的にフォークです。フォークトロニカというのかも。
私がラジオで聞いた "Beutiful and Light" という曲は Marz っぽいです。
>> Tunng Official


A Hawk and a Hacksaw
A Hawk and A Hacksaw - "A Hawk and A Hacksaw"

Jeremy Barnes のプロジェクト A Hawk and A Hacksawの 2003年リリースのファースト。
どこに転がっていくかわからない、そんなわくわくさせてくれるような音楽。
本当に色々な音が使われてて、あげく酔っ払い(?)おっさんのダミ歌声(しかも割りと音はずしてる)とか咳払いとかまで入ってるとてもユーモラスな作品。
アコーディオンが大々的に使われてたり、ちょっと調子っぱずれな音が入ったり、ジプシー音楽的な香りもするすることがあったりするせいか、ちょっとノスタルジック。音の表情がとても豊かでサイレントのコメディ映画の音楽を思わせてくれるところも。
今月末に Leaf から2枚目のアルバムが出ます。

>> A Hawk and Hacksaw Official


We Lowered a Microphone Into the Ground
Reigns - "We Lowered a Microphone Into the Ground" (Jonson Family)

Tim Farthing、 Roo Farthingの兄弟インストユニット。
タイトルがまさにこのアルバムのコンセプトを表しています。
兄弟が地中にマイクを下ろし、そこで集めた音を再構成して作ったとされるのがこのアルバム。
最初の曲の冒頭にはスコップで地面を掘る音もちゃんと入っています。
そして、すべての曲には地上からの深さが記されていて、インナースリーブにはそれぞれの地点での状況、何が聞こえたかなどの解説も載っています。
まるで、昔の記憶を掘り起こすかのようにアルバムは進んでいき、最後、解説によれば機材が発火しこのフィールドレコーディングは終わっています。ここがちょうど地上から深さ1マイル。
幻想的でシネマティック。この兄弟を通して、10枚の古いスライドショーを見ているかのようです。

>> Reigns Official
(2006/11/14追記:ふぉぉぉぉ〜、いつのまにかセカンド "Styne Vallis" がリリースされてる〜。セカンドもトータルコンセプトアルバム。現在は湖となっている場所から発見された品々を通して、以前そこにあった水没した小さな町を題材にしてます。盤面(水没後の地図)からケース(水没前の在りし日の町の地図が描かれている)から今回も相当に作りこまれております。すごい。)

2004年12月13日

●Susanna and The Magical Orchestra / "List of Lights and Buoys"

List of Lights and Buoys
Susanna and The Magical Orchestra / "List of Lights and Buoys" (Rune Grammofon)

主に、海外のサイトで絶賛されているのを見て、最初興味を持ちました。
この Rune Grammofon というレーベルは、今年になって大分流通するようになってきたレーベルらしく(かなりあやふやな知識です・・・)、レーベル自体も方々で "素晴らしいレーベル" と大分褒めちぎられてたので、興味が見る間に当社比2倍。
ふと行った、HMV渋谷でも試聴機入りしているのを発見するものの、2400円は高いよ・・・と思い断念。しかし、ラフトレのチャートにまで顔を出す、幅広いウケっぷりにやっぱりきちんと聞いてみたくなって Amazon で購入しました。

Susanna Wallumrod の静かで繊細だけど、どこか力強さも秘めたような・・・とても「女性らしい」と、そう感じる歌声でした。
そしてその歌声の後ろに聞こえる温かみのあるちょっとくぐもったプリペアドっぽいピアノの音、電子音、ギター、ビブラフォンにハルモニウム。とてもシンプルだけど、歌がすんなりと入ってくるような、そんな絶妙な組み合わせ。
深々と心に降り積もるような曲が多い中、たまに混じる鬱屈としたサウンドまで印象的。
ジャズを基調にしたレーベルなのでジャズよりかと勝手に思ってましたが、ジャンル関係なしに「うた」が聞ける1枚です。

2曲目の 'Jolene' (カバー曲ですが)の切々とした歌がなんとも心に沁みます。
この歌声で "Jolene, Jolen, Jolene, Jolene I begging of you please don't take my man..." なんて歌われたら、こっちがしんみり泣けてきちゃいますね。
今、ちょうど White Stripes がカバーしてるのが音楽チャンネルで流れてるけど、それとはかなり印象違うかな。

Susanna and The Magical Orchestra は Vo. の Susanna Wallumrod 嬢と Morten Qvenlid。それにサポートで Andreas Mjos。
プロデュースは前述の Andreas Mjos + Deathprod。

女性ボーカルはあまり聞かないのですが、このアルバムはとても好きです。
来日公演を見逃したのが悔しくて悔しくて・・・(涙)

2004年12月07日

●Jimmy Behan / "Days Are What We Live In"

Days Are What We Live In
Jimmy Behan / "Days Are What We Live In"


アイルランドのアーティスト、Jimmy Behan のファーストフルアルバム。
アイルランドのこのシーンでは割と名の知れてる人らしい。
暖色系エレクトロニックポップ、というか例によって私好みのアコースティック×煌き瞬く電子音。
壮大さとかそんなのは全くないけども、とても優しいメロディとちょうどいい具合に耳に馴染む音のブレンドでリラックスしながら聞ける1枚。

1曲目 'Granby Row' のアコギなんかは特にそうだけど、前半はフォーキーなところもあるし、フォークトロニカって感じかもね。後半は割りとエレクトロニック色が強いかな。でも、ポップで素敵です。この音の作りというか全体的な雰囲気は私の中では National Forest に似たところで分類されてます。'Summer On The Wall' や 'Dandelions' あたりの音なんて特に似た雰囲気かも。

3曲目 'Deeper Than Heaven' はちゃんと歌が入ってるトラック。Nina Hynes という人がVo。
2曲目最後のとてもアンビエントな電子音の中から浮かび上がるようにアコギの音が出てきて、3曲目に繋げてるところがすごい好き。
この Nina Hynes さんの声が曲にあっててとても良かったので、もう1曲くらいボーカルトラックがあっても良かったかなーなんて。

ゆっくりあったかいお茶とか飲みながらぼーっと聞くのもいいかもねえ。
今、ジャスミンティー飲みつつ、CD聞きつつ書いてます。

http://www.myspace.com/jimmybehan
(試聴リンクはMySpaceに置き換え)

2004年11月07日

●Sufjan Stevens / "Greetings From Michigan: The Great Lake State"

リリースからかなーり時間が経ってますが、Sufjan Stevens の3枚目を先日買いまして、これまたすごーーーく素敵だったので。

彼はアメリカのシンガーソングライター。
ギター、ベース、ピアノ、ドラムはもとより、オーボエ、イングリッシュホルン、フルートなどの金管類から鉄琴/木琴等々のパーカッションから、言うまでもなく歌、作詞作曲とこなすとんでもなくマルチな方。
アルバムにちりばめられたこれだけの楽器からなる音のうち、ゲストクレジットが付くのはほとんどがコーラス。あとはトランペットとトロンボーンだけって・・・もう、唖然。
ちなみにセルフプロデュース。ジャケットのデザインも自分でやってる。

このアルバムは、彼の故郷であるアメリカのミシガン州をモチーフにしてまとめあげられた音の絵葉書みたいな作品です。
曲名には必ず、ミシガンの地名が入っていて、曲を聞いてると勝手に想像が膨らんでいく。
そういう郷愁感を誘うとても温かみがあって、センチメンタルな歌声の中にどこかほろ苦さも感じ曲たちです。

色々な楽器で織り成す彼独特とも言えるサウンドは、基本的に非常にフォーキーでオーガニックなんだけど、時たまとても変則的なリズムを持つ曲があったり、ビブラフォンだけのとてもアンビエントな小曲があったりと一筋縄ではいかないのがまたすごい。

彼の最新のアルバムは4枚目の "Seven Swans" になります。こっちは3枚目に比べるとちょっとほろ苦さが強調された雰囲気ですがとても素晴らしいアルバムです(Elliott Smith 好きな人におすすめ)。
また、最近出た、UK の Misplaced Music というレーベルのチャリティ・コンピレーションCD "Misplaced Pets" にも1曲提供しています。

KEXP のサイトで、出演時のライブセッションを聞くこともできます。
(7/28/2004、10/13/2004)

2004年11月04日

●Khonnor / "Handwriting"

Type Records から Khonnor のデビューアルバムです。
アメリカはバーモント出身の Khonnor こと Connor Kirby-Long 君、驚くなかれ、なんと1986年7月生まれ。今年18。
この若さということで、巷ではワンダーボーイと冠が付いてます。

ドリーミーで繊細なエレクトロ・ポップなこのアルバムを17で作ったと言われれば、やっぱりワンダーボーイと頷かざるを得ないですね。
ほぼ全ての曲には歌が入っていて、Khonnor自身が歌ってるんですが、この微かに震えた味のある歌声、どこか懐かしい感じさえするところがまた17に似つかわしくないです。
歌詞は歌詞カードが入ってるので読んでみたんですが、抽象的かつ非常に詩的。またもや、本当にキミは17かい?と言いたくなる。
電子音、それにノイズがかなり前面に出てきてボーカルはその波間に漂うような曲もあり、その辺では少々シューゲイザーも思い出してみたり。いや、以前に教えていただいた Stargazer という言葉の方がしっくりくるかな。
その他にも印象に残るのが、Khonnor の弾くアコギ。
アルバムの中でもハイライト曲に数えるであろう、'A Little Secret' や 'An Ape Is Loose' でのアコギはとても印象的です。
蒼い、という感想を持たれるかもしれませんが、そこはやはり17歳ですからね。この蒼さが今の Khonnor の持ち味だと思います。
Type は エレクトロニックミュージックのレーベルだけど Khonnor はギターに加えてPCも操るちょっと特殊なシンガーソングライターとして割と人を選ばずアピールする要素があると思います。個人的にこの先の期待も含めてオススメです。

一点ちょっと残念かなあ、とアルバムで思ったのは、曲が全部短め・・・
ムダに冗長なのはよろしくないけど、この場合もうちょっとひっぱってもいいんじゃないかと・・・。
ま、でもそこが刹那的でいいのかな?
黄昏時のように、昼から夜への一瞬の色合いを閉じ込めた1曲1曲とも言えるかもしれない。

試聴は Type Records の Release Info で。
こちらのオフィシャルっぽいところでは "I See Stars" という Flash のゲームが DL できます。
ゲームはルールがいまだによくわからないのですが、映像は綺麗だし、何より BGM が素敵な曲なのでお暇があったらぜひお試しください。
ちなみに BGM はアルバムの 11曲目 "Screen Love, Time and The Space Man" です。

この Khonnor 君、このアルバム以前に方々のオンラインレーベルで色々と曲をリリースしてたり、別名義でも色々とやってるそうです。
詳しくは、Loaded さん(管理人: ヒデービスさん)のこちらとかこちらで詳しくフォローされてるのでぜひご参照ください。
ここらの MP3 聞くと思うのは、Khonnor 君はいっぱい引き出しを持ってるなって。Khonnor and This Instrument 名義なんて全然雰囲気違いますよ。(見当違いかもしれないけど、一瞬 Aphex Twin あたりを思い出しました)

Stafraenn Hakon の "ventill/poki" もなんだけど、この "Handwriting" も CD Walkman で再生すると曲名データが全部出てくるんだよね。

2004年10月22日

●Efterklang / "Tripper"

これまた一聴き惚れしたバンド。
Efetrklang というデンマークのバンドです。
主要メンバーは
Mads Brauer / Casper Clausen / Rasmus Stolberg / Rune Moklgaard Fonseca (piano) /
Thomas Husmer (percussion) / Karim Ghahwagi(映像担当)
の5人。
そこに、ブラスや Sigur Ros とのコラボレートで有名な Amina String Quartet からヴァイオリンの二人などが加わり、ライブでは総勢10名に膨れ上がるそうです。

アルバム(10/25にUKのLeaf レーベルから発売)では、更にグリーンランドの合唱団まで加わり、ボーカル、電子音、ピアノ、ストリングス、ブラス、パーカッションなどとあわせて、ひたすらに繊細かつ寂寥感溢れる、優美で、壮大で、荘厳で幻想的なオーケストレションを聞くことができます。
本当に・・・月並みに「美しい」って思います。

Efterklang は英語に直訳すると「After noise」で、日本語にすれば「残響」とかという意味になります。どうも、意訳すると Efterklang というのは英語の Remembrance (「記憶」や「回想」の意)にもあたるらしいけど、私としては、アルバムのイメージは「残響」や「余韻」に集約されます。
静かに息を殺してでも、この音の余韻に浸っていたい、と思わせてくれるところがあります。
その辺は・・・やはり、Amina Quartet が参加していることもあって、引き合いに出される Sigur Ros に通じるところがありますね。
ただ、Sigur Ros のようにギター、ベース、ドラムっていういわゆるバンドが核ではなく、受ける印象はアンビエントなオーケストラという感じです。曲によっては電子音が目立つのと、男女の呟くようなボーカルが入ったりするところから、Mumなんかも思い出し、よりエレクトロニカっぽい印象も受けるかもしれません。

上のメンバーの中に映像担当がいるので察しがつくかと思いますが、ライブでは後ろにプロジェクションがあります。そのライブで実際に使う映像の一部である、アルバム "Tripper" に収録の "Prey and Predator" とうい曲の映像が音とともに、オフィシャルで見ることができます。
音と映像のシンクロ率が高い映像コラージュで、初めて見た時は酔いそうになりました(苦笑)
チラチラする映像が苦手な方は見ない方がいいかもしれないんですが、素晴らしいです。
(映像へのリンクは http://www.efterklang.net/prey&predators.mov)
また、オフィシャルでは 'Step Aside' という曲の試聴もできます。

コチラのサイトはデンマーク語で書かれていて読むことはできないんですが、アルバムから 'Doppelgänger'(http://www.dr.dk/musik/rock/artikel/ram/efterklang/doppelganger.ram←ぜひ聞いて。)、'Step Aside' がフルで聞けて、ライブの写真が1枚掲載されています。
10人確認はできないけど、Efterklang の主要メンバー+ヴァイオリン2名+ブラス2名 で合計10名で間違いないでしょうね。

一応、このアルバムは10/25発売となってるんだけど、HMVのサイト見たら、発売日が明日になってて、もしや・・・と今日、HMV渋谷に行って見たら、1枚だけあったんですよ。即効確保して帰りました。

リンク:
http://www.efterklang.net/
http://www.theleaflabel.com/
http://www.myspace.com/efterklang

(2006/11/14:このエントリーってトラックバックを3つもいただいてました。残念ながらトラバは移植できず・・・)

2004年10月18日

●Stafraenn Hakon / Dialect - "SEP/OCT Tour Ep"

(キャッシュの海より発掘。懐かしいなあ)

こちらの CD はタイトル通り、Stafraenn Hakon/ Dialect のこの9月/10月のUK/Irelandツアーオンリーで販売されていたスプリットCD。全6曲のほぼ40分。
両者3曲づつこのツアーCD用の曲を提供していて、それが Dialect → S. Hakon と交互に入ってます。最後の1曲づつは相手の曲をリミックスしたものになります。

まだ20歳にもなってないらしい Dialect の曲はゆるやかに流れるように始まるエレクトリックサウンドから徐々に絡んでくるビートが個人的にツボ。
この人の曲は基本的にビートが利いていて、疾走感があります。特にこの EP では 3曲目に入ってる Dead Animal Hymn [New Mix] はそのスピード感にも酔える感じ。

一方の Stafraenn Hakon はすーっと染み渡るような音の余韻がステキです。
Resonant はエレクトロニカのレーベルとして名が通ってるらしく、彼はこのレーベルを代表するアーティストなんだけど、この EP の曲も大分、生音重視で作ってる。単にエレクトロニカとかって括っちゃうとちょっと勿体無いなあ、と個人的には思います。
クサいのを承知で言えば、とても夢見心地に浸らせてくれる音楽です。
最新アルバム、"ventill/poki" は個人的にはかなりオススメなアルバム。ちなみに、Dialect も Drums 等で参加しております。

EP の1曲目の Dialect の曲を 5曲目で S. Hakon がリミックスしてるんだけど、彼の手に掛かると Dialect の曲もがらっと雰囲気が変わって夢見心地サウンドになるのが面白い。
そして、逆に Dialect がリミックスすると、風を切るようなスピード感が S. Hakon のトラックに出てくるんだよね。この二組はとてもいい影響を与える組み合わせなんだなあ。

S. Hakon の曲はオフィシャルで試聴可。
Dialect は今のところ、この Tour EP の他には 12" を1枚 Resonant からリリースしてます。
こちらのサイトで、この 12" から上に書いた 'Dead Animal Hymn' のオリジナルミックス ver. ともう1曲をフルサイズ MP3 で DL 可能。ぜひぜひお試しください。

Stafrænn Hákon はアルバム出したばかりなので、しばらくリリースはないかもしれませんが、Dialect はファーストアルバムを現在制作中で、リリースは一応、来年とのこと。
本人曰く、この EP に入ってる曲と、アルバム用に今、暖めてる曲は結構違うらしい。彼は今、オーガニックなフォークサウンドを好んで聞いているようなのでそういう影響が出てくるのかも・・・?個人的にはかなり期待して待ってます。

この Tour EPってレベールサイトで通販できたんだけど、今日見たら Sold Out・・・!!
でも、非常に驚いたことに、HMV Japan で通販できるみたいですよ、このツアーEP。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1792731
ここに載っている。恐るべし、HMV・・・。

2004年10月09日

●Lateduster / "Easy Pieces"

こういうのをポストロックって言うんだって。
やっぱりよくわからないや・・・。誰か定義を教えてください。

これまた行き当たりばったりにネットで試聴していいな〜って思ってたら、木曜日にHMV渋谷で試聴機に入っているのを発見、聞いてやっぱり気に入ったから買った。
HMVのコメントカードにも色々書いてあって、どこどこの誰々と誰々と etc. がやってるとかあったけど、固有名詞を何一つ知らないので覚えられなかったし、個人的には音さえ気に入れば誰が何をやってたっていいので、いいんです。
「Lateduster / Easy Pieces」でググればもっときちんとレビューされてるサイトさんが見つかりますので、そちら参照くださいね〜。

よく知りもしないのに何がそんなに気に入ったって、ドラムです。Martin Doshって人みたい。やっぱり知らないけど(笑)
特に1曲目とか4、6曲目とか好きだなー。裏拍で入られるともう心拍数も上がっちゃうもん(笑)
基本的にギターメインなんだと思うんだけど、ちょうどいい塩梅にエレクトロニックな雰囲気もあるし、キーボードフェチも満足する程度に鍵盤も使われてるし、CD通して、起伏はありながらも流れるようにつづくメロディはとても綺麗です。

試聴はレーベルサイトのコチラへ。HMV渋谷の2階でも試聴できた。

この CD はムービークリップも入っていて、ライブが 1曲、PV が 1曲見れるんだけど、ライブは会場がビルのギャラリーみたいなところでバンドの後ろ全面ガラス張りなんですよ。
こういうところでやるライブって見てみたい。あ、メンバー4人の写真も収録されてます。この写真モノクロでカッコイイ。

ところで、iTunes でこのアルバム聞いてると、時々ぷつぷつ躓く気が・・・。なんで〜(涙)

2004年10月07日

●Stafraenn Hakon / ventill/poki

Stafrænn Hákon というのはアイスランドはレイキャビクの Olafur Josephsson さんの一人ユニット?プロジェクト?
Resonantってレーベルから出してます。
こちらは 9/13 に出た Resonant からは 3 枚目のアルバム。通算では4枚目。
私は例によってネットを彷徨って行き当たりばったりで聴いて気に入ったものを買うので、アーティストについての詳しいことはわかりません。
が、日本のショップでも普通に売ってますのでぜひ。日本って本当にすごい国だわねー。
ただ、今日、渋谷のワルシャワ行ったら「ちょうど今日で在庫切れまして・・・」と。でも近々また入るそうな。

アイスランドということで、UKショップ、日本ショップ双方のコメントに引き合いにだされるのは Sigur Ros。
でも、Sigur Ros の「凛」とした研ぎ澄まされたイメージとは違って、こちらはたおやかで暖かいサウンド。英語でいうと more intimate って感じね。
そういう意味で Sigur Ros に Ulrich Schnauss 混ぜたような感じに個人的には思いました。

一人ユニットで S. Hakon で ギター、ベース、キーボード、ドラム・プログラミングでクレジットついてるけど、このアルバムは数曲 S. Sammiってギターの人との共作。ほとんどの曲はゲストのドラマーが入ってるので生ドラム。チェロやトロンボーンも生音みたい。
ライブもバンド形式でやってるみたいです。

オフィシャルで色々と聞けるのでインストでも平気な方はぜひお試しください。

最近、レーベルメイトの Dialect と UK/Ireland ツアーを敢行し先ごろ終了。
なんと RoTa にも出演してた!
RoTa ってのは Rough Trade が Notting Hill Arts Club で行ってるフリーイベント。
タダよ、タダ!無料で見れたなんて・・・。

Dialect も気になるなあ。そのうち CD 買ってみよう。

最後に、Olafur Josephsson の読み方は想像がつくんだけど、Stafrænn Hákon とアルバムタイトルの読み方がイマイチ想像つきません。
このアーティストについて詳しい方、ぜひ教えてください!お願いします。

2004年09月26日

●Slowblow / "Slowblow"

元々のリリースは今年の6月なんだけど、最近知って、お買い上げしました。
Slowblow はアイスランドの Orri Jonsson と Dagur Kári Petursson の二人組。活動10年以上のベテランさんだそう。このアルバムは3枚目になります。

素敵なアルバムでした。
レコーディングはレイキャビク市内のいくつかのリビング・ルームやバス・ルームで行い、そして Sigur Ros のスタジオ(なんか屋内プールを改造したスタジオだそうですね)で Mix 作業をしたとのクレジットが。
Mum の Kristin 嬢もゲストボーカルやアコーディオンで数曲に参加。
レコーディング場所でイメージするように、とても手作り感のある暖かで牧歌的な音で溢れてます。
使われてる楽器もギター、ベースやドラムはもとより、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、アコーディオン、木琴類、ハルモニウム、バンジョーに手拍子、そこら辺にある缶(tincans)、クズの詰まった木の箱(a wooden box full of crap)、珍しいところではミシンなんてのもクレジットされてます。
というように、どこまでもアナログ。ローファイ。
ゆらゆらと流れてくる音に重なるクリスティン嬢やダグールさんの歌。
とても心地よく沁みこんできます。
5曲目だけが何故かガレージっぽい曲でこれは個人的にちょっと謎なんだけど・・・(苦笑)
9曲目は曲にあわせて歌詞というか朗読がのるんだけど、これはリチャード・ブローティガンの最後の小説『ハンバーガー殺人事件(So the wind won't blow it all away)』からの引用だとのこと。未読なので何て言ってるかまでよくわからないんですが、本当に美しいメロディの曲。たっぷりと響く弦の音が効いてますね。これに続く10曲目が最後の曲でアルバムを締めるにふさわしいと思いました。ラジオのようなぷちぷち言ってるノイズとハルモニウムの音に震える口笛、そしてヴァイオリンが・・・懐かしさを連れてきてくれるの。
微かにキシキシかたかた聞こえるのが・・・ミシンなのかな。
そういう曲。

下のサイトでアルバムから1曲フルで聴けます:
https://www.smekkleysa.net/shop/item.php?id=403

Dagur Kári さんは日本でも公開された『氷の国のノイ』という映画の監督でもあり、この映画のサントラも Slowblow が担当。サントラは今夏 Pヴァインからリリース予定ってなってるけど出てる気配が・・・ないんだよなあ。オリジナルはアイスランドのレーベル Kitchen Motors からリリースになっています。
映画は東京では終わってしまってるみたいなんだけど、大阪では見れるみたいです。
関西の方、いかがでしょうか!?

(2006/11/14 追記:Dagur Kári監督の映画『ダークホース』はアイスランド映画祭にて上映されました。エンディング曲はこのアルバム収録の "Dark Horse" でした)

2004年09月24日

●Julian Fane / "Special Forces"

ネット徘徊で色々聞いた中で耳に止まった・・・かなり好きな感じ。
更にジャケットの絵にも魅かれた。

Radiohead に Sigur Ros あわせて、時々、Flaming Lipsなんかが舞い降りた印象。
とてもオーケストラルで綺麗なトラックばかりです。
当たり前なんだけど、バンドじゃないので、音もバンドサウンドではなく、どこまでも透き通るようなエレクトリックサウンドです。
ジャケの通り、空気のクリアな冬のイメージ。
とても素敵なアルバムです、というかだと思います。
なぜ、「です。」じゃないのか?それは私もネット試聴だけで、アルバムはまだ手元にないから。

多分、大体の曲にボーカルが乗ってるんだけど、声が・・・非常にトム・ヨーク(苦笑)In Spaceとかレディへの曲かと思ってしまうくらいかも。
でも、Radiohead とはちょっと違う透明感や儚さがある。それにこのサウンドにあの高音ヴォーカルはぴったりだと思う。

この人、若干21歳の Planet Mu レーベルの期待の新人。
この方面(電子音系というかアンビエトというか)に明るくないのでレーベルについては不知だけど、所属アーティストに見知った名前が少々あったのできっと有名なんでしょう。
バンクーバー出身。
なんでも音楽やる前はナスダック(全米証券業協会(NASD)が運営する店頭株市場。マイクロソフトやインテルなどIT企業の取引がなされています)のデイトレーダーだったというあまり聞かない前歴の持ち主。
バイオのところ、どなたが書いてるのかわからないけど、Planet Mu が嫌いな人に好かれる、とか、そのうちもっと大きなレーベルと契約してしまうだろう、とか随分とヒネクレたこと書いてあった。
(2006/11/14 追記:結局、セカンドも Planet Mu からリリース/笑)

CDは UK では9/6 にリリース済み。10/5に US盤 がリリース予定。

試聴はレーベルサイト内へ:
http://www.planet-mu.com/ziq091.html

彼の曲の雰囲気に囚われてしまったのでココでも宣伝してみる(笑)
アルバムまだ手元にない上に、畑違いのにわかちゃんが今更とりあげても説得力ないかもね・・・。

あ、つい先日、9/17 にロンドンで Planet Mu のイベントがあって、Julian Fane のライブもあったらしい。

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