今、全米(の一部音楽ファンの間)で話題騒然。
それは、なんと・・・
The Postal Service の曲が UPS のCM曲に使われてるじゃん!!
ということ。
新年からの UPS のキャンペーンのTVCMはもとより、キャンペーンサイトのBGMとしてポスタルの "Such Great Heights" のインストVer. が全面採用されているのです。
>> The UPS Whiteboard(CMは "TV Spots" から)
私たちにとってはポスタル・サービスって言われても、普通にバンド(ユニット)のポスタル・サービスしか浮かばないけど、アメリカの人にとっては普通、 The Postal Service といえば、郵便業務または郵政公社(The United States Postal Service/USPS)以外のなにものでもないのです。
何せ、USPSはバンド側に "The Postal Service" という名前を使用しないよう申し入れをしたくらい、The Postal Service=郵便局なのです。(この辺はWikipediaが詳しいです。)
このいざこざは協議の上、交換条件の付して和解し、USPSは "The Postal Service" という名前の使用許可を出しました。
その和解の産物の一つとして、USPSのホームページでは初代郵政長官ベンジャミン・フランクリンのDVDなどにまじって、いきなりポスタルのCDが売られていたりと、両者の関係は和解後はむしろ友好的でマーケティング的にも持ちつ持たれつな関係でした。
そんなポスタルの曲が、USPSの競業相手以外の何者でもない UPS のCMに!ということで(一部で)話題沸騰なのです。
日本でもUPSのCMは放送されてますが、海外と書類のやりとりしないと馴染みないかもですね。
日本で放映中のCMは中国の工場で出荷するねじ巻きパンダ人形を、ねじを巻いて出荷したら日本で開けた時にまだ動いてた!ってヤツ。
ヤマト運輸と提携しているので、日本国内の集荷&配達はヤマトの人がしてるのかな?
ですので、USPS vs UPS の図式は ゆうぱっく vs クロネコヤマトの宅急便 と置き換えるとわかりやすいかも。
UPSの選択に何か意味はあるのでしょうか・・・??
気の利いたユーモアという感じなのでしょうかねえ。
この話題、私は最初に Pitchfork で面白おかしく書かれているのを読んだんだけど、検索すると、多数のブログで取り上げられていて、「へっ!?」って思った人が結構いたのが伺えます。
ちなみに、The Postal Service はセカンド制作に取り掛かったと伝えられて約半年ですが、Dntel のアルバムが4月に出るし、まだまだ当分出ないのかな・・・。